~さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所~
日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)。
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。
茄子のとろけるような食感と、香ばしくカリッと揚げたちりめんじゃこ――想像するだけで、もうお腹がすいてきませんか?
揚げなすは定番おかずですが、ちょっとひと工夫でぐっと味わい深くなります。今回ご紹介するのは、ピリッと爽やかな辛子酢醤油をかけた一皿。
酸味と辛みが加わることで、なすの甘みやじゃこの旨みが引き立ち、ご飯にもお酒にもぴったりの味わいに仕上がります。
暑い日も、ちょっと疲れた日も、口に運ぶとほっと心がほどけるようなやさしいレシピです♪
『揚げ茄子とカリッとじゃこの辛子酢醤油がけ』レシピ
暑い夏にも食欲そそる、辛子酢醤油が決め手です!
材料(2人分)
なす(大) | 1本 |
ピーマン | 1個 |
ちりめんじゃこ | 15g |
サラダ油 | 適量 |
(からし酢醤油たれ)
練りからし(チューブ) | 3㎝位 |
しょう油 | 大さじ1 |
酢 | 大さじ2/3 |
水 | 大さじ1 |
白だし | 小さじ/2 |
作り方
■なすはヘタを取って縦半分に切り、斜めに3㎜幅の切り込み(深さは高さの半分程度)を入れる。3㎝ほどの食べやすい大きさに切り、水に5分間さらす。
■ピーマンはヘタと種を取り除き、縦に8等分する。

■なすは水分をしっかりと拭き取り、180℃に熱した油で素揚げする。※皮側から入れ、途中で裏返す。表裏それぞれ1分位ずつ揚げる。
(茄子を箸で挟んだときに、少し柔らかくなっていればOK。揚げすぎないように注意)

■ピーマンは水分をよく拭き取り、1分程さっと揚げる。

■ちりめんじゃこは、カリッとするまで1分程度素揚げする。

練りからし、しょう油、酢、水、白だしを混ぜ合わせる。

茄子→ピーマン→ちりめんじゃこの順に器に盛りつけ、5で混ぜ合わせた辛子酢醤油をかけたら完成♪

ポイント
■揚げ時間を短縮するために、茄子には細かい切込みを入れています。揚げすぎると水分がなくなりふにゃふにゃと歯ごたえがなくなってしまうので、揚げすぎないようにしましょう。
■ちりめんじゃこは揚げておくと、サラダなどのトッピングにも最適です。
■今回は白だしでやさしい風味をプラスしていますが、なくても大丈夫◎(その場合は水・白だしを省く)
こんな味付けもいかが?
揚げなすとじゃこは、実はどんな味付けにもよくなじむ万能コンビ!
その日の気分や食卓の雰囲気に合わせて、ちょっと変化をつけてみるのも楽しいですよ。
- 梅おろしポン酢
梅干しの酸味とポン酢の爽やかさが、揚げなすの甘みをきゅっと引き締めます。大根おろしをたっぷり添えれば夏もさっぱり。 - 甘味噌だれ
味噌にみりん・砂糖・少しのしょうゆを混ぜてコクのある味噌だれに。仕上げに白ごまをふればご飯がすすむ濃厚な味に。 - 柚子胡椒じょうゆ
しょうゆに少量の柚子胡椒を溶かして、香り高くピリッとしたアクセントを。揚げたじゃこにもぴったり。 - ごま酢だれ
すりごま・酢・しょうゆ・砂糖で作る、まろやかな酸味のたれ。ごまの香ばしさがじゃこと重なり、後を引くおいしさに。 - おかか醤油
しょうゆにかつお節を混ぜ、熱々の揚げなすにかければ香り立つシンプルな美味しさに。
おわりに|日々の食卓に、やさしい彩りを
最後まで読んでくださってありがとうございます。
揚げなす×揚げじゃこ・・・材料も作り方もシンプルなのに、これだけでご飯が止まらなくなるくらいパワーがあります。(と思っているのは私だけではないはず…^^;)
美味しいなすが出回る夏場には、今回の辛子酢醤油はもちろん、気分に合わせていろんな味付けを試して、それぞれの味を楽しむのもいいですね。
ちょっと疲れた日や、何を作ろうか迷った日にも、きっと頼りになる一皿になるでしょう。
どうぞ、今日のごはんが少しでも温かく、うれしい時間になりますように。
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