── さしすせそ歳時記「そ:味噌」 ──

夏の台所に欠かせない香りといえば、大葉のさわやかな香りですよね♪

そこに、味噌の香ばしさを加えた焼きおにぎりは、香りも食欲もそそる一品です。

表面は香ばしく、中はふんわり。熱々をほおばれば、大葉と味噌の香りがふわっと広がり、思わず「もうひとつ!」と言いたくなる味わいです。

今回は、赤味噌をベースにした「大葉味噌」で楽しむ、夏らしい焼きおにぎりの作り方をご紹介します。

『大葉味噌の焼きおにぎり』の作り方

陽ざしに負けそうな日も、大葉の爽やかな香りが食欲をそっと呼び戻してくれます。

赤味噌のコクと香ばしさをまとわせた焼きおにぎりは、熱々でも冷めてもおいしい夏のごちそう。お昼ごはんにも、お弁当にもぴったりです。

  • ごはん…茶碗軽く2杯分(200g)
  • 大葉…2枚
  • 味噌(今回は赤だし使用)…大さじ1
  • みりん…大さじ1
  • 砂糖…小さじ1
  • ごま油…少々
STEP1
大葉を刻む

大葉は粗くみじん切りにする。

STEP2
大葉味噌を作る

ボウルに味噌・みりん・砂糖を入れ、大葉も加えて混ぜる。

STEP3
おにぎりを握って、片面に大葉味噌を塗る

ごはんを2等分し、小さめの三角形または丸型に握り、片面に大葉味噌の1/4量を目安に均一に塗る。

STEP4
片面を焼く

フライパンにごま油を熱し、大葉味噌を塗った面を下にして弱火~中弱火で1分程焼く。その間に、上になっているもう片面にも大葉味噌塗る。

STEP5
両面を焼き上げる

片面が香ばしく焼けたら、裏返して両面を香ばしく焼き上げる。

アッという間に完成♪

◆味噌は焦げやすいので、火加減を弱火~中弱火に保ち、焼き色がついたら早めに返しましょう。
◆フライパンのほか、魚焼きグリルやトースターでも香ばしく焼き上げられます。

🍵 ミニコラム|赤味噌と赤だしの違い

「赤味噌」と「赤だし」、名前は似ていますが、少し違いがあります。

赤味噌」は、原料に大豆を多く使い、長期間じっくり熟成させた味噌のこと。色が濃く、うま味とコクがしっかりしていて、味もやや塩気が強めです。愛知・三重・岐阜など東海地方の八丁味噌が有名です。

一方、「赤だし」は「味噌の種類」ではなく、もとは「味噌汁の呼び名」です。ただ、現在は八丁味噌などの豆味噌に、米味噌や麦味噌をブレンドしたものを赤だしと呼ぶ場合も多くあります。
クセが強い豆味噌に、ほかの味噌を加えることで、まろやかな味と風味になります。

大葉味噌の作り置き

大葉味噌は多めに作っておくと便利です。

今回のように、加熱せずそのまま使うなら、一度火を入れるのがオススメ。

  1. 鍋にみりんと砂糖を入れて火にかけ砂糖を溶かす。
  2. 沸騰したら火を止め味噌を加えて練り合わせる。
  3. 粗熱が取れたら、大葉のみじん切りを加えて混ぜる。

保存容器に入れ、冷蔵庫で3〜4日ほど保存可能。
ごはんに塗るだけでなく、冷奴やきゅうりのディップ、焼きナスのたれにもおすすめです。
作り置きしておけば、忙しい日のおかずやおつまみにも大活躍しますよ。

アレンジアイデア

  • チーズ焼きおにぎり
     大葉味噌を塗ったおにぎりにピザ用チーズをのせ、トースターで焼くと、コクと香りがアップ。
  • 大葉味噌の冷やしうどん
     茹でたうどんに大葉味噌をのせ、冷たいだしをかければ夏の時短ランチに。
  • 野菜スティックのディップ
     大葉味噌を少し水でのばせば、にんじんやセロリにぴったりの和風ディップに。

香ばしい味噌の香りと、大葉の涼やかな風味。ひと口食べると、どこか懐かしい夏の日の情景がよみがえる気がしませんか?

熱々はもちろん、冷めてもおいしい大葉味噌の焼きおにぎり。
今日の食卓にも、ふとした小腹の時間にも、そっと寄り添ってくれるやさしい味です。

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