~さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所~
日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)。
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。
暑さで食欲が落ちがちな夏。
そんなときにおすすめなのが、ひんやり冷たい「冷や汁」です。
もともとは宮崎県などで親しまれてきた郷土料理ですが、家庭でも簡単にアレンジできるのが魅力♪
今回ご紹介するのは、旬のゴーヤーと鶏ひき肉を加えた冷や汁風ごはんのレシピです。
ゴーヤーのほろ苦さが、冷たい味噌だしと相性ぴったり。さらさらとご飯がすすむ、夏にうれしい一品です。
🍃 冷や汁ってどんな料理?
冷や汁は、味噌を焼いたり炒ったりしてだしに溶き、冷やしてご飯にかける郷土料理です。宮崎県や埼玉県をはじめ、地域ごとにさまざまな食べ方が伝わっています。
暑い夏でも食べやすく、昔から「夏バテ防止の知恵」として親しまれてきました。
薬味をたっぷりのせるのが特徴で、しそやみょうがなど爽やかな香味野菜でさらに食欲を引き立てます♪
ゴーヤーと鶏ひき肉の冷や汁風(2人分)
今回のレシピでは、ゴーヤーと鶏そぼろをプラスして、より食べごたえのある一杯に仕立てました!
材料
- ゴーヤー…1/2本(約100g)
- 鶏ひき肉…100g
- 青じそ…3枚
- みょうが…1個
- 冷やご飯…2膳分
調味だし
- 冷やしただし汁…300ml
- 味噌…大さじ3(白味噌がおすすめ)
- 白すりごま…大さじ1
- 塩…ひとつまみ(味を見て調整)
鶏ひき肉の味付け
- 味噌…小さじ1
- 酒…小さじ1
- (必要に応じて)ごま油またはサラダ油…小さじ1
作り方
- 縦半分に切り、ワタと種をスプーンで取り除き、薄切りにする。
- 塩(分量外・小さじ1/2)でもんで5分置き、沸騰したお湯で30〜40秒ゆでる。
- 冷水にとり、水気をしっかり絞る。

- フライパンを中火に熱し、脂が少ない場合は油を小さじ1加える。
- 鶏ひき肉を炒め、酒・味噌を加えてそぼろ状にする。

- ボウルに味噌を入れ、少量のだし汁でよく溶きのばす。
- 白すりごまを加え、残りの冷やしただし汁を注ぎ混ぜる。
- 青じそはせん切り、みょうがは薄切りにする。

- 器に冷やご飯を盛り、ゴーヤーと鶏そぼろをのせる。
- 冷やしただしを注ぎ、青じそ・みょうがを散らす。

ポイントとコツ
- ゴーヤーは、塩もみしてからさっと茹でることで苦味がやわらぎ、鮮やかな緑色が残ります。
- 味噌は少量のだしで溶きのばしてから加えると、ダマにならずなめらかになります。
- 鶏ひき肉はもも肉なら脂が出やすいので油を引く必要はありません。胸肉など、脂分がない場合は少し使うなど、油の有無を調整してください。
- 火を使わない簡単版はあっさり、伝統的な焼き味噌版は香ばしくコク深い。気分で使い分けましょう。
アレンジアイデア
冷や汁は具材や薬味を変えるだけで、味わいがぐっと広がります。気分や食卓に合わせて、いろいろ楽しんでみましょう。
- 魚を加えて本格派に:焼いたアジやサバをほぐして加えると、宮崎風の本格冷や汁に。
- 豆腐でヘルシーに:鶏ひき肉の代わりに豆腐をくずして加えれば、軽やかな精進風に。
- 薬味をアレンジ:大葉やみょうがのほか、生姜やすだちを添えると香りが変わり、食欲がさらにアップ。
おわりに

冷や汁は、夏の暑さで疲れた体をやさしく癒してくれる料理です。
熱のこもった身体に味噌の効いただしが染みわたって最高に美味しいです♪
ゴーヤーのほろ苦さと鶏そぼろのコクを合わせることで、栄養をしっかり摂れるのも嬉しいポイント。
さらさらと食べられて、食欲が落ちているときにもぴったり。ぜひ、夏の食卓に取り入れてみてください。
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