夏野菜の代表格・ゴーヤー。

炒め物や天ぷらのイメージが強いですが、実はやさしい豆腐と合わせると、ほろ苦さがほどよく和らぎ、とても上品な副菜になります。

今回は、ゴーヤーを使った「白和え」をご紹介します。苦味が気になる方でも食べやすく、食卓に涼やかな彩りを添えてくれる一品です♪


ゴーヤーの白和え《レシピ》

適切な下処理と、豆腐とごまのまろやかさで、苦味がぐっと食べやすくなります。

・ゴーヤー1/2本(約100g)
・木綿豆腐1/3丁(約100g)
・白いりごま(すりごまでも)大さじ1
・味噌大さじ1
・砂糖小さじ1
・塩少々(お好みで)
STEP1
豆腐の水切り
  • 木綿豆腐をキッチンペーパーで包み、皿などで軽く重しをして15〜20分置く。
  • 時短する場合は電子レンジ(600W)で2分加熱し、粗熱を取って水気を切ってもよい。
STEP2
ゴーヤーの処理
  • 縦半分に切り、ワタと種をスプーンで取り除き、薄切りにする。
  • 塩(分量外・小さじ1/2)でもんで5分置き、さっと水で洗う。
  • 沸騰した湯に塩を加え、30〜40秒ゆでる。
  • 冷水にとり、水気をしっかり絞る。
STEP3
和え衣をつくる
  1. すり鉢に白ごまを入れ、なめらかになるまでよくする。
  2. 水切りした豆腐を加え、味噌・砂糖・塩少々を混ぜ合わせる。
  3. なめらかになったら味をみて調整する。
STEP4
仕上げ
  • 和え衣にゴーヤーを加え、さっくりと和える。
  • 器に盛り、あれば炒りごまをひとつまみふって香ばしさを添える。

おいしく作るコツ

ゴーヤーの苦味をやわらげつつ、爽やかに仕上げるための工夫をご紹介します。

ゴーヤーの苦味を適度に抑えるには、まず薄切りにした後、塩でもんで余分な水分と苦味を引き出すことが大切です。

そのあと熱湯で30〜40秒ほどサッとゆでて冷水にとると、青々とした色合いも残り、見た目にも食欲をそそる仕上がりになりますよ。

和え衣は赤味噌や合わせ味噌でも作れますが、白味噌を使うとぐっと上品でやさしい甘みが出ます。

ゴーヤーの爽やかな苦味と対比することで、味わいがバランスよくまとまります。

豆腐の水気が多いと和え衣が水っぽくなり、せっかくのコクがぼやけてしまいます。

重しをしてしっかり水切りするか、電子レンジで加熱して水分を飛ばすのがコツ。なめらかで濃厚な仕上がりになります。

仕上げに細切りの青じそやみょうがを加えると、香りが立ってより夏らしい一皿に。白和えのやさしさに、爽やかなアクセントが加わります。


🍃ミニコラム|白和えは「精進料理」の代表格

白和えは、奈良時代から伝わるとされる精進料理のひとつ。

豆腐をつぶして野菜を和えるというシンプルな調理法ながら、栄養のバランスが良く、体をいたわる食事として重宝されてきました。

「白」は清らかさを表し、お祝いの席でも出されることがあります。

そこに夏野菜のゴーヤーを合わせれば、昔ながらの料理に季節感を取り入れた、新しい一皿として楽しめます。


まとめ|夏のほろ苦さをやさしく味わう一皿

ゴーヤーというと苦味が強いイメージがありますが、豆腐とごまのまろやかな和え衣で包み込むことで、ぐっと食べやすくなります。

炒め物とはひと味違う、涼やかでやさしい夏の副菜。旬のゴーヤーを取り入れて、暑い季節の食卓を少し軽やかにしてみてください♪


参考記事
・日本クリニック「ゴーヤー」(健康コラム)
・onigo.co.jp「ゴーヤの栄養と効果を徹底解説!」


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