9月に入っても暑い日が続きますね。
今回はそんな暑さを乗り切る、栄養たっぷりの夏野菜「つるむらさき」を使ったレシピです。

シンプルなごま和えですが、ねばりと独特の香りが、ごまのコクとよく合う、副菜やお弁当にもぴったりな一品です。


👉 つるむらさきそのものの特徴や下処理方法については、和ごころ素材図鑑|つるむらさき でも詳しく紹介しています。


レシピ|つるむらさきのごま和え

つるむらさきの下処理さえできれば、あっという間にできる和え物。
今夜のもう一品にどうぞ♪

  • つるむらさき…1束
  • いりごま(白)…大さじ2(すりごまでもOK)
  • しょうゆ…小さじ2
  • 砂糖…小さじ2
STEP1
下ごしらえする

つるむらさきは茎と葉に分け、塩を少々加えた熱湯でさっとゆでる。(茎の部分を先に入れ約30秒茹でた後、葉を入れてさらに20~30秒茹でる)
冷水にとって色止めをし、水気をしっかり絞って食べやすい大きさに切る。

STEP2
調味料を合わせる

いりごまを半擂りにして・しょうゆ・砂糖を加えて混ぜ、味をみて好みで調整する。

STEP3
和える

つるむらさきを加えて全体を和え、器に盛りつければ完成♪


  • 茎と葉を分けてゆでる
     茎は少し硬いので先に入れて30秒ほど、葉は最後に加えてサッと(20~30秒程度)湯通しすると、全体がちょうどよい食感になります。
  • 水気をしっかり絞る
     水分が残っていると味がぼやけてしまいます。キッチンペーパーなどで丁寧に水気を取ってから和えましょう。
  • ごまはたっぷり、すり立てを
     すりごまは香りが命。できれば直前にすって使うと風味が格段にアップします。
  • 調味料は先に合わせる
     しょうゆと砂糖をごまと混ぜておくと味がなじみやすく、和えたときに全体に均一に絡みます。
  • 和えるタイミング
     つるむらさきが熱いと水っぽくなり、色も変わってしまうので、しっかり冷ましてから和えるのがおすすめです。

コラム|つるむらさきの栄養

つるむらさきは夏に出回る葉野菜で、独特のぬめりが特徴です。このぬめりには「ムチン」という成分が含まれており、胃腸をやさしく保護してくれる働きがあるといわれています。

さらにβカロテン・ビタミンC・カルシウム・鉄分も豊富で、夏バテ予防にぴったり。暑い時期にぜひ取り入れたい野菜ですね。

アレンジアイデア

シンプルな定番おかず「胡麻和え」も美味しいですが、たまには気分を変えてこんなアレンジはいかがでしょうか。

  • ナッツ和え
     すりごまの代わりに砕いたくるみやアーモンドを加えると、香ばしくコクのある味わいに。
  • ピーナッツバター和え
     砂糖を控えて、ピーナッツバター+しょうゆでコク深い味に。お子さんにも食べやすい仕上がりです。
  • 辛子ごま和え
     和がらしを少し加えると、ピリッとした大人の味わいに。お酒のお供にもおすすめ。

おすすめ献立

つるむらさきのごま和えは、食卓のバランスを整えてくれる副菜です。

ごまの香ばしさとほんのり甘みがあるので、メインのおかずがしっかり味のときにもよく合います。和食の献立に加えると彩りもよく、季節感もアップします。

献立に困ったら、参考にしてみてください。

  • 主菜:サバの味噌煮、鶏の照り焼き、豚の冷しゃぶなどコクのあるおかずに
  • 副菜:冷ややっこ、なすの揚げびたし、だし巻き卵など
  • 汁物:とうもろこしの味噌汁、シンプルな澄まし汁

👉 甘みと香ばしさのあるごま和えは、主菜の濃い味を引き立てる名脇役です。


おわりに|夏の食卓に小さな彩りを

つるむらさきのごま和えは、ほんのひと手間で季節を感じられる副菜です。ごまの香ばしさがやさしく包み込んでくれるので、少しクセのある青菜もぐっと食べやすくなります。

暑さで食欲が落ちる日でも、箸休めの一品として食卓に添えればほっとひと息。夏の台所に、彩りを添える小さなおかずとしてぜひお試しください。

《参考文献》

  • 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」つるむらさき
  • 独立行政法人 農畜産業振興機構「ベジフルチャンネル|つるむらさき」
  • 村田敏・清水誠『野菜の栄養と機能』女子栄養大学出版部, 2019年

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