近頃いろいろな種類のオクラを見かけるようになりました。
今回はその中でも鮮やかな赤紫色が目をひく赤オクラのレシピです。

赤オクラは加熱すると緑色に変わってしまいます。せっかくの赤オクラですから、鮮やかな色をそのまま残したいですよね。

それには「生」でいただくのがおすすめ!

今回は、レモンとオリーブオイルで和えるだけのシンプルなマリネをご紹介します。火を使わず手早く作れるので、夏の副菜やおもてなしの彩りにぴったりですよ。


豆知識|赤オクラとは?

赤オクラはアントシアニンという色素を含んでおり、鮮やかな赤紫が特徴です。

市場にはそれほど出回りませんが、最近では夏の直売所や家庭菜園で見かけることも多くなりました。

赤オクラの色素「アントシアニン」

赤オクラの鮮やかな赤紫色は、ポリフェノールの一種 アントシアニン によるものです。アントシアニンには抗酸化作用があり、体を酸化ストレスから守る働きがあるといわれています。また、目の疲労軽減や血流改善に関わる効果も報告されています。

ただし、アントシアニンは加熱すると色素が壊れて緑色に変化してしまうため、彩りを楽しむにはサラダやマリネなど生でいただく料理がおすすめです。


レシピ|赤オクラのマリネ

  • 赤オクラ …… 6本
  • オリーブオイル …… 大さじ1
  • レモン汁 …… 大さじ1
  • 砂糖…小さじ1~2
  • 塩 …… 少々
STEP1
下ごしらえ

赤オクラは板ずり(より丁寧にするなら1本ずつ塩でこする)して産毛を落とし、水でさっと洗う。ヘタとガクを薄く取り除く。

STEP2
切る

赤オクラを生のまま斜めに切る。

STEP3
調味料を作る

ボウルにオリーブオイル・レモン汁・砂糖・塩を入れてよく混ぜ、マリネ液を作る。

STEP4
和える

切った赤オクラを加え、全体をやさしく和える。
冷蔵庫で10〜15分ほど置き、全体に味をなじませる。

STEP5
盛り付け

器に盛り付け、赤紫の色が映えるように彩りよく仕上げる。


美味しく作るコツ

とっても簡単にできるレシピですが、より美味しくなるコツを♪

  • 板ずりは必須産毛を取ることで食感がやわらかくなり、口当たりがよくなります。より丁寧にするなら、1本ずつ指先を使って塩をこすり付けて産毛を落とす方法がオススメです。
  • 切り方を工夫斜めに切ると断面が広くなり、マリネ液がよく絡みます。
  • 色を保つ工夫酸(レモン汁や酢)と和えることで、赤紫の発色をきれいに残せます。
  • なじみの良い仕上がりにする:すぐに食べても良いですが、冷蔵庫で10〜15分ほど置くと味が全体に行き渡り、よりなじみのよい仕上がりになります。この場合、やや水分や粘りが出やすいので、食べる直前に軽く混ぜ直してください。

アレンジアイデア

シンプルなレシピなので、いろんなアレンジができますよ♪

  • 和風仕立て:オリーブオイルを太白ごま油に変え、すりおろし生姜を加える。
  • アジア風ナンプラーをほんの少し加え、パクチーを散らす。
  • ごちそう感アップモッツァレラチーズ生ハムと合わせ、前菜仕立てに。

保存方法

作り置きは冷蔵庫で1日程度。時間が経つと水分が出やすいため、できれば早めに食べきるのがおすすめです。


おわりに|赤い彩りを食卓に

赤オクラの彩りもさることながら、なんといっても火を使わず手軽にオクラ料理を楽しめるというのは、とても嬉しいですね。

旬の短い赤オクラ、ぜひ夏らしさを楽しんでください♪


参考元

  • 農林水産省「食材の栄養素」|
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「アントシアニン」|

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