ひじきは、ビタミン・ミネラルがたっぷりで、健康を支えるありがた〜い存在。地味だけど、どんな食卓にもそっと馴染んでくれる優しい副菜です。

今回は、豆腐と白ごまの優しい風味で仕上げる「ひじきの白和え」をご紹介。

クリーミーな食感とまろやかな味わいで、お子さまにも大人にも愛されるほっこり系の副菜に仕上がります。
作り置きやお弁当にもぴったりですよ♪

『ひじきの白和え』レシピ

材料(4人分)

●ひじき25g
●にんじん30g
●枝豆(豆のみ)30g
●絹ごし豆腐    1/2丁
【A】水120ml
【A】白だし大さじ1
【A】しょうゆ大さじ1
【A】みりん大さじ1
●白いりごま大さじ2
【B】塩小さじ1/4~1/3
【B】砂糖大さじ1と1/2
【B】しょうゆ小さじ1

作り方

STEP1
下準備

■豆腐はキッチンペーパーを敷いたバット(平らな器ならOK)に、30分程置いて水を切る。
■乾燥ひじきは水に浸して戻す(商品の表示通り)
■にんじんは細切りにする
■枝豆は茹でて鞘(さや)から出しておく(冷凍のものは解凍しておく)

STEP2
煮汁を作る

鍋かフライパンに【A】を入れて煮立たせる。

STEP3
ひじきを煮る

煮汁が煮立ったら、ひじきとにんじんを加えて中~弱火で約5分煮含める。

STEP4
煮汁を切って冷ます

ほぼ煮汁がなくなったら、ザルに上げて煮汁を切りながら熱を冷ましておく。

STEP5
和え衣を作る

すり鉢で白いりごまを擦り、豆腐も入れてつぶしながらすり混ぜる。さらに【B】の調味料を入れ、なめらかな和え衣を作る

STEP6
和える

和え衣に冷ましたひじきとにんじん、枝豆を入れてサッと和えたら完成♪

■水っぽくなるのを防ぐため、豆腐の水切りとひじきの煮汁切りはしっかりと行いましょう。


知恵袋|ひじきを安心しておいしく食べるために

ひじきは、カルシウムや鉄分などのミネラルが豊富で、さらにヨウ素も含まれており、甲状腺ホルモンの働きを助ける優れた食材です。
ただし、海藻には自然由来の「無機ヒ素」が含まれており、これは大量かつ長期間にわたって摂りすぎると健康によくないとされています。

と、ここまで聞くと、なにやら心配になってきますよね。
でも大丈夫!過度に心配しすぎる必要はありません。

ひじきは水で戻したり、煮たりすることで無機ヒ素の約55〜95%(もっとも有効なのは「水でもどしてから、ゆでこぼす」)が減ることが分かっています。普段の調理法を守り、食べる量もほどほどにすれば、健康リスクはほとんどありません。

厚生労働省も「バランスの良い食生活の中で適量を食べる分には問題ない」としています。
つまり、

  • 調理前に水でしっかり戻す
  • 毎日大量に食べ続けない
  • バランスの良い食生活を心がける

これらを意識すれば、ひじきは栄養豊富で体にやさしい、頼もしい常備菜になります。


こんなアレンジもおすすめ

いつもの白和えから少しだけひとひねり。和え衣を変えれば、バリエーションが広がります。

  • 柚子胡椒風味
     和え衣に柚子胡椒を少量混ぜると、ぴりりとした爽やかなアクセントがプラスされます。
  • マヨネーズ風味のクリーミー和え
     豆腐を少し減らしてマヨネーズを加えると、子どもも嬉しいやさしいコク深い味に。
  • 梅おろし和え
     和え衣に梅おろしをプラスすれば、さっぱり&ほんのり酸味が効いたヘルシーな一品。(「梅おろし」…梅干しをたたいてペースト状にし、大根おろしと混ぜ合わせたもの。)
  • 柚子しょうゆ風味
     しょうゆを少なめに、仕上げに柚子皮や柚子しょうゆをかけて香り高く仕上げても◎。

おわりに|健康にも心にも寄り添う一皿を

白和えは、どこかほっとするやさしさが感じられる一品。
これこそが和食の、日々の暮らしに寄り添うあたたかさです。

特別な材料や手間はかからなくても、豆腐やごま、季節の野菜を合わせるだけで、心も体も満たされるひと皿が生まれます。

そんな白和えを、これからも台所の定番として受け継いでいけたらうれしいですね♪

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!


参考文献
厚生労働省(食品のヒ素に関する情報)
・農林水産省(ひじきの無機ヒ素低減化に関する情報)


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