さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

小松菜はクセが少なく、ビタミンやカルシウムが豊富な栄養満点野菜。お財布にも優しいので、できたらたくさんのレパートリーを持っておきたい野菜のひとつですね。

今回は、いつものごま和えとはちょっと気分を変えて、香ばしいごまと味噌のコクを効かせた「胡麻みそナムル」をご紹介します。

さっと茹でてごまや味噌と合わせれば、手軽に作れてご飯のおともやお弁当のおかずにぴったりな副菜になりますよ。


レシピ|小松菜の胡麻みそナムル

  • 小松菜 … 1/2束
  • 白いりごま … 大さじ2(すりごまでも〇)
  • 味噌 … 大さじ1/2
  • ごま油 … 小さじ1
  • 砂糖 … 小さじ1
STEP1
小松菜を下茹でする

鍋に湯を沸かし、塩少々(分量外)を加えて小松菜を1分ほど茹でる。冷水にとり、水気をしっかり絞って3〜4cmの長さに切る。

STEP2
調味だれを作る

白いりごまをすり鉢で半ずりにする(最初からすりごま使用も〇)。味噌・砂糖・ごま油を加え、なめらかになるまでよく混ぜる。(スプーンの背中で混ぜると混ぜやすいですよ^^)

STEP3
和える

小松菜を加えて全体を均一に和える。器に盛り、仕上げに白ごま(分量外)をふる。


美味しく作るコツ

今回のレシピのポイントです♪

  • 白味噌を使うとまろやかに、赤味噌を使うとコク深い仕上がりに。
  • 小松菜は茹でたらしっかり水気を切るのがポイント。余分な水分で味がぼやけるのを防ぎます。
  • 人参やもやしを一緒に和えても彩りがよく、より食欲をそそります。

コラム|小松菜の旬

小松菜は一年を通して手に入る便利な野菜ですが、本来の旬は11月〜2月の冬

  • 冬に育った小松菜は寒さから身を守るために糖分をたっぷり蓄え、甘みが増して葉もやわらかくなります。
  • 霜が降りる頃にはビタミンCなどの栄養価も高まり、風邪予防や体調管理にもぴったり。
  • 春〜夏の小松菜はさっぱりとした風味が楽しめるなど、季節ごとに味わいの違いがあります。

👉 「一年中出回るけれど、冬がいちばんおいしい季節」――そんな視点で選ぶと、小松菜料理がさらに楽しめます。


アレンジアイデア

こんなアレンジもいかがですか。

  • ピリ辛アレンジ:コチュジャンや豆板醤を少し加えると、大人向けのおつまみ風に。
  • 和風アレンジ:かつお節を加えて和えれば、よりご飯に合う味わいに。
  • ナッツ風味:砕いたくるみやアーモンドを加えると食感も楽しめます。

保存方法と日持ちのコツ

小松菜は水分が多く、日が経つとしなびやすい野菜です。新鮮なうちに使うのが一番ですが、保存の工夫をすれば日持ちさせることもできます。

  • 冷蔵保存
    • 湿らせたキッチンペーパーで根元を包み、ポリ袋に入れて立てた状態で野菜室へ。
    • この方法で 3〜4日程度 新鮮さを保てます。
    • すぐに使う場合は茹でて水気を絞り、冷蔵庫で2日ほど保存可能。
  • 冷凍保存
    • 下茹でして水気を絞り、食べやすい長さに切ってから小分けにして冷凍用袋へ。
    • 冷凍で 約1か月保存 できます。使うときは凍ったまま味噌汁や炒め物に加えてOK。

👉 保存するときは「水分管理」がポイント。乾燥しすぎても傷みやすくなるため、ペーパーで適度に湿度を保つのがコツです。


おわりに|小松菜をもっと気軽に

小松菜の胡麻みそナムルは、シンプルな材料であっという間にできるのに、栄養も風味もたっぷり詰まった一品です。
忙しい日のあと一品や、お弁当の彩り、ちょっとしたおつまみにも活躍してくれます。

一年中手に入るのでとても重宝!
冬の旬の時期には、甘くてさらに美味しい――そんな旬の魅力も感じながら、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。


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