さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

香ばしいちりめんじゃこと、夏野菜のししとうを組み合わせた炒め煮を紹介します。

だしのうま味と甘辛い味つけがしみ込んで、ご飯がどんどん進む一品です^^

冷めても美味しいので、作り置きの常備菜やお弁当のおかずとしてもおすすめですよ。


ししとうとじゃこの相性

ししとうのほろ苦さと、じゃこの香ばしさはとても相性がいいです。

じゃこからはカルシウムたんぱく質が補われ、ししとうからはビタミンカリウムが加わるため、栄養面でもバランスが良い組み合わせですね。

さらに、炒めてから煮含めることで、だしと調味料の旨味を一緒に抱え込んで、シンプルながらも奥行きのある味わいになります。


レシピ|ししとうとじゃこの炒め煮

じゃこの香ばしさとだしのうま味で、ししとうのほろ苦さがやさしい一品に変わります♪

  • ししとう … 15〜20本
  • ちりめんじゃこ … 大さじ3
  • ごま油 … 小さじ2
  • だし汁 … 100ml
  • しょうゆ … 大さじ1
  • みりん … 大さじ1
  • 砂糖 … 小さじ1/2
STEP1
じゃこを炒める

フライパンにごま油を熱し、ちりめんじゃこを入れて中火で炒める。カリッとするまで炒めることで香ばしさが引き立つ。

STEP2
ししとうを加えて焼き色をつける

ししとうを加え、全体に油がまわり、軽く焼き色がつくまで炒める。香ばしい風味が加わり、煮含めたときに味がなじみやすくなる。

STEP3
調味料を加えて煮含める

だし汁・しょうゆ・みりん・砂糖を加えて弱火にし、落としぶたをして3〜4分煮含める。火を止め、そのまま冷めるまで置いて味を染み込ませる。


美味しく作るコツ

シンプルな料理ほど、ちょっとした加減で味が決まります。

  • じゃこは最初にしっかり炒めて香ばしさを出すと、全体の風味が格段にアップします。
  • ししとうは煮すぎず、食感をほどよく残すと美味しいです。
  • 調味料は煮詰めすぎないようにして、煮汁をほんのり残すと味がなじみやすいです。

じゃこをカリッとするまで炒めるのがポイント♪香ばしさと甘辛いたれがかんで、ご飯が進んでしまいますよ。

ミニコラム|落としぶたの効果

煮物に使う「落としぶた」は、煮汁が対流して具材全体に均等に味を行き渡らせる効果があります。

今回のように短時間で煮含める料理では、落としぶたを使うことで調味料がししとうにしっかりしみ込んで、煮崩れ防止にもなります。

小さな工夫ですが、出来上がりに大きな差が出る昔ながらの調理の知恵です。


落し蓋についての記事はこちら


こんなアレンジも…

その日の気分で、こんな味のバリエーションも楽しんでみてはいかがでしょう。

  • 七味をふる:ピリッと辛味を効かせて、お酒のおつまみに。
  • 生姜を加える:爽やかな香りで夏らしい風味に。
  • 白ごまやかつお節を仕上げに:香りとコクが増して、ご飯がさらに進みます。

保存方法と保存期間

粗熱をとってから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵で2〜3日 美味しさを保てます。お弁当に詰めるときはしっかり冷ましてから入れるのがおすすめです。

ミニコラム|常備菜としての使い道

ししとうとじゃこの炒め煮は冷めても美味しく、作り置きピッタリの副おかずです。

温かいご飯のおともはもちろん、冷奴にのせたり、そうめんや冷やしうどんの具として使うのもおすすめ♪

冷蔵庫に常備しておけば、暑い夏の日の副菜や、お弁当のおかずとしても心強い一品になります。


おわりに|香ばしさが食卓のごちそうに

じゃこの香ばしさとししとうのほろ苦さ。

甘辛いだしの味わいが加わることで、ご飯がすすむ常備菜に仕上がります。夏らしい彩りも添えてくれるので、食卓に一品あると嬉しい季節の副菜です。

冷めても味がしみて美味しいので、作り置きしておくと忙しい日の味方になりますよ。お父さんのお酒のおつまみにも◎。


\ししとうについて詳しく見る/

\「しょうゆ×夏野菜」のレシピを見る/


和ごはんの調味料が気になる方へ

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