私の地元の長野県南信地方には、正月2日に「すり初め(すりぞめ)」といって、長芋をすって食べる風習があります。
ところが我が家は、毎年2日は私の実家から主人の実家への移動日でありまして、なかなかこの「すり初め」ができません。
というわけで今回、少し遅くなりましたが、我が家のすり初めです^^
今回は五目とろろのつけ蕎麦にしました。
具材に味が染み込んで、熱々ご飯にかけるのも美味しいですが、蕎麦もまた格別です。
とろろをたっぷり絡ませて口いっぱい頬張る至福のひと時…
是非お試しください♪
『五目とろろのつけ蕎麦』レシピ
材料(2人分)
大和芋 | 200~250g |
にんじん | 1/2本 |
椎茸 | 3個 |
いんげん | 7~8本 |
【A】だし汁 | 250ml |
【A】しょうゆ | 大さじ2と1/2 |
【A】みりん | 大さじ2と1/2 |
【A】砂糖 | 大さじ1 |
蕎麦(市販品) | 2人分 |
作り方
■にんじんは3㎜程度のさいの目切り、椎茸は5~6㎜、いんげんは1㎝程度に小さく切る。
■にんじんが柔らかい方がお好みの場合:5分程度下茹でしておく
鍋に刻んだ具材と【A】をすべて入れ、煮立ったら弱火にして約5分煮込む。
ザルとボウルを用意して「煮汁」と「具材」に分け、冷ましておく。
大和いもをすりおろし、すりこ木を使って滑らかにする
すった芋に、冷ました煮汁を少しずつ加えながらすり混ぜていく。
時折味を見て、好みの味になっていたらOK(煮汁が残っていてもそこでやめる)。
具材を加え混ぜ合わせたらつけ汁完成。
そばは商品の説明通りに茹でて冷水でしめ、ザルに上げ盛り付ける。
ポイント
■今回はすり鉢の溝を使って芋をすりおろしています。
すり鉢の溝が浅かったり、大変な方はおろし器を使っても大丈夫。すり鉢がなくても大丈夫!少し芋が粗くなりますが、それでも美味しいです♪
■芋に加える煮汁の量はお好みで調整してください。
■長芋を使う場合は、サラリとしたつけ汁になります。水分が多いのですりこ木で滑らかになるまでするのがおすすめです。
終わりに…「すり初め」「三日とろろ」?
長野県南信地方には正月の2日、「すり初め(すりぞめ)」といって長芋をすって食べる習慣があります。
たっぷり家族分の長芋をすって、しょうゆの効いた出汁を加え、ごはんにかけるのが我が家の食べ方です。今は亡き祖母は、ここに生卵を加えていました。
そして、東北地方にも同じようにすりおろしたとろろを食べる習慣があるようです。
それが「三日とろろ」。1月3日に食べるそうです!。
諸説あるものの、どちらも意味合いは同じで、
とろろは、「粘り気がある、長く伸びる」ことから、
縁起物として食べられてきました。
「今年1年、健康に過ごせますように」「長生きできるように」という願いが込められます。
また、「すりおろす」ことから、幸運が家に「すりこまれる」ように、「するり」と幸運が舞い込むようにという意味も込められています。
さらに、長芋が消化が良く整腸作用があるため、長芋を食べて正月料理に浸かれた胃腸を休める効果も期待できます。