さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

旬の葉生姜を豚バラ肉で巻き、甘辛い照り焼きダレでからめた一品です。
豚バラの旨みを爽やかな葉生姜が引き立て、食欲が落ちやすい夏でもつい箸がすすみます。

ご飯のおかずにはもちろん、お弁当やお酒のお供にもぴったり。定番の味付けでどなたにも喜ばれるおかずです。


葉生姜とは

葉生姜(はしょうが)は、生姜を若採りして 葉をつけたまま出荷するもの のこと。根元が赤く色づき、見た目も涼やかで夏の風物詩として親しまれています。

一般的な「ひね生姜」に比べて辛味がやわらかく、爽やかな香りが特徴です。

食べ方の定番は、味噌をつけてそのままかじるスタイル。甘酢漬けや炒め物にしても美味しく、薬味だけでなくメインのおかずとしても楽しめる旬の食材です。

👉 この記事では、その葉生姜を豚バラ肉で巻いて 甘辛い照り焼きダレ で仕上げるレシピをご紹介します♪


葉生姜の豚バラ肉巻き|レシピ

甘辛いタレと豚バラの旨み、葉生姜のポリポリ食感と爽やかさが相性抜群!
ご飯にもお酒にも合う、夏の定番おかずです。

  • 葉生姜 … 8本
  • 豚バラ薄切り肉 … 8枚
  • しょうゆ … 大さじ2
  • みりん … 大さじ2
  • 酒 … 大さじ2
  • 砂糖 … 大さじ1
  • サラダ油 … 少々
STEP1
下ごしらえ

葉生姜は根元の薄皮を軽くこそげ取り、洗って水気をふく。

STEP2
巻く

葉生姜1本につき豚バラ肉1枚を巻きつける。巻き終わりを軽く押さえてなじませる。

STEP3
焼く

フライパンにサラダ油を熱し、巻き終わりを下にして並べる。中火で転がしながら全体に焼き色をつける。

STEP4
タレをからめる

しょうゆ・みりん・酒・砂糖を混ぜ、フライパンに加える。強火にして煮からめ、照りがでたら完成!


  • 肉巻きは巻き終わりを下にして焼き始めると崩れません。
  • タレは最後に強火で煮からめると、照りよく仕上がります。
  • 葉生姜のシャキッと感を残すため、焼きすぎないのがポイントです。

ミニコラム|葉生姜で作る肉巻き

肉巻きといえばアスパラやいんげんをイメージする方も多いですが、葉生姜で作るとまた違った美味しさに出会えます。

  • 生姜の香りが豚肉の脂をすっきりさせてくれる
  • 噛んだ瞬間に爽やかな香りが広がり、後味が軽やか
  • 夏らしい見た目で、食卓に季節感をプラスできる

葉生姜は「薬味」としての印象が強いですが、こうしてメインのおかずに使うと新しい魅力を発見できます。


アレンジのヒント

そのままでも美味しい葉生姜の肉巻きですが、こんなアレンジも^^

  • 梅肉だれに変える:照り焼きではなく、梅肉+しょうゆ+みりんでさっぱり仕上げると夏バテ防止に。
  • 味噌だれにする:赤味噌や信州みそを加えるとコクが出てご飯にぴったり。
  • 串焼き風に:肉巻きを半分に切って串に刺し、照り焼きにすればおつまみ感覚で楽しめる。
  • お弁当用:小さめに作って冷めても美味しく食べられるので、お弁当のおかずにも◎。

おわりに|夏のごちそうおかずに

初夏から出回る葉生姜。
ご飯にもお酒にも合う一皿で、夏の食卓をぐっと華やかにしてくれます。

旬の葉生姜を見かけたら、ぜひ照り焼きの肉巻き試してみてください。ちょっと病みつきになりますよ♪


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