~さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所~
日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)。
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。
蒸し暑い日が続くと、冷たいものばかりに手が伸びがちですね。
冷房の効いた部屋に冷たい飲み物…体は意外と冷えていて、だるさを感じることもあります。そんなときにおすすめなのが今回の「モロヘイヤのしょうがあんかけおひたし」です。
鮮やかな緑色のモロヘイヤに、だし香るしょうがあんをとろりとかければ、口に運ぶたびにほっと体がゆるむような、やさしい一皿です。
モロヘイヤの栄養
レシピ|モロヘイヤのしょうがあんかけおひたし
材料(2人分)
- モロヘイヤ…1束
- だし汁…150ml
- 薄口しょうゆ…小さじ2
- みりん…小さじ1
- 片栗粉…小さじ1(水溶き)
- おろし生姜…小さじ1
- 白ごま…適量(なくても〇)
作り方
モロヘイヤは葉を摘み、柔らかい茎を少し残して熱湯で30〜40秒ほどさっと茹でる。冷水にとって色止めをし、水気をしっかり絞って食べやすく刻む。


鍋にだし汁・薄口しょうゆ・みりんを入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら水溶き片栗粉を加え、なめらかなとろみをつける。火を止めておろし生姜を加える。

器に盛ったモロヘイヤに温かいあんをかけ、お好みで白ごまをのせたら完成。(生姜あんは冷やしてもOK!)

おいしく作るコツ

モロヘイヤは下ごしらえひとつで味も彩りもぐっと変わります。
- 茹ですぎない
モロヘイヤの茹で時間は30秒ほどで十分です。長く茹でると色がくすみ、ぬめりが出すぎてしまいます。 - 茎と葉を分けて茹でる
柔らかい茎を使う場合は、葉より10秒ほど早めに湯に入れると、火の通りが均一になります。 - あんは丁寧につける
片栗粉を加える前に火を弱めるとダマにならず、なめらかなあんに仕上がります。
アレンジアイデア
しょうがあんを基本に、調味料や食材を少し変えるだけで、食卓のバリエーションが広がります。気分や季節に合わせて楽しめる工夫を加えてみてください♪
- 柚子胡椒あん
仕上げに柚子胡椒を溶き入れると、ピリッとした辛みと爽やかな香りが加わります。 - 梅肉やすだちを添える
梅肉やすだちを加えると、さっぱりとした酸味が夏に心地よい味わいになります。 - 冷やしあんにする
あんを冷やしてからかければ、涼やかな小鉢になり、食欲がないときでも食べやすいです。 - 豆腐や茄子にかける
モロヘイヤだけでなく、豆腐や揚げ茄子にかけてもおいしく、食べごたえのある副菜に変わります。
まとめ|体をやさしく整える一品
「モロヘイヤのしょうがあんかけおひたし」は、短い時間で作れるのに栄養がたっぷりで、食卓にそっと寄り添ってくれる副菜です。
しょうがの温かみとモロヘイヤのぬめりが調和し、口に含むと体がすっと落ち着くような心地よさがあります。
冷やしていただけば涼やかに、温かいままならほっとひと息。
同じ料理でも表情を変えて楽しめるのも、この一皿の魅力です。
夏の疲れをやわらげたいときや、いつもの食卓に小さな変化を添えたいときに、思い出して作っていただけたらうれしいです♪
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