忙しい日の味方「豚こま切れ肉」を使って、手軽にできる和風炒めのご紹介です。

味噌のコクと甘辛味に、仕上げの山椒をひとふりすることで、ぐっと大人の味わいに。
ご飯にもよし、お酒のお供にもよしの万能おかずです。


レシピ|豚こまの山椒味噌炒め

香り豊かな味噌だれに、仕上げの山椒がピリッと効いた一品。
少ない食材で、思い立ったらすぐに作れるお手軽レシピです♪

  • 豚こま切れ肉……200g
  • ピーマン……3個
  • 味噌……大さじ2
  • みりん……大さじ1と1/2
  • 砂糖……小さじ2
  • 粉山椒……少々
  • サラダ油……小さじ2
STEP1
下ごしらえをする

・ピーマンは縦半分に切り、種を取って乱切りにする。豚肉は大きければ食べやすい大きさに切る。
・小さなボウルか器に、味噌・みりん・砂糖を入れて混ぜ合わせ、味噌だれを作っておく。

STEP2
豚肉とピーマンを炒める

フライパンに油を熱し、豚肉を入れて中火で炒める。豚肉に火が通ったら、ピーマンを加えてサッと炒める。

STEP3
味噌だれを絡める

味噌・みりん・砂糖を混ぜ合わせたタレを加え、中火で全体にからめる。

STEP4
山椒で仕上げる

器に盛りつけ、仕上げに粉山椒をふって完成。


美味しく作るコツ

仕上がりをワンランク上げるための小さな工夫をご紹介します。ちょっと意識するだけで、香りも彩りもぐっとよくなりますよ。

  • 山椒は香りが飛びやすいので、食べる直前に振るのがおすすめ。
  • ピーマンは炒めすぎず、少し食感を残すと彩りもきれいに仕上がります。
  • 豚肉は炒めすぎないことで、やわらかく仕上がります。

コラム|山椒と味噌の相性

日本の食卓に欠かせない「味噌」と、日本を代表する香辛料のひとつ「山椒」。一見すると意外な組み合わせに思われるかもしれませんが、実はとても相性のよい組み合わせです。

味噌のコクを引き締める山椒の香り

味噌は発酵による深いコクと塩味を持っていますが、そこに山椒を加えると、さわやかな清涼感としびれるような辛みが加わり、後味がすっきりとまとまります。特に赤味噌や八丁味噌のような濃厚な味噌とは好相性で、重たさを感じさせないバランスをつくってくれます。

郷土料理にも見られる組み合わせ

古くから、味噌田楽に粉山椒をふる鰻のかば焼きを山椒味噌でいただくといった食べ方があり、伝統的な和食のなかでも使われてきた取り合わせです。山椒は「実山椒の佃煮」や「木の芽味噌」にも利用され、味噌との組み合わせは歴史的にも根付いています。

食欲をそそる香りの効果

山椒の香り成分「サンショオール」には唾液や胃液の分泌を促す働きがあり、濃い味噌料理を食べやすくしてくれます。つまり「味噌のコク × 山椒の香り」は、食欲を刺激する最強タッグとも言えるのです。

(参考文献:養命酒製造「サンショオール」について


アレンジアイデア

その日の気分や冷蔵庫の食材に合わせて、こんなひと工夫もいかがですか?

  • なすやししとうを加えて夏野菜たっぷり炒め
     旬のなすやししとうをプラスすると、彩りがよくボリュームもアップ。山椒の香りが野菜の甘みを引き立て、夏らしい一皿に仕上がります。
  • 七味唐辛子を加えてピリ辛仕立てに
     山椒の清涼感に七味の辛みが加わると、パンチのある味わいに。ご飯が進むだけでなく、お酒のおつまみとしても相性抜群ですよ。
  • 白ごはんにのせて丼スタイル
     炒めた豚肉と野菜を熱々のご飯にのせれば、簡単ボリューム丼に。仕上げに温泉卵や卵黄を添えると、まろやかさが加わり満足感のある一品になります。

おわりに|山椒の香りで食卓に変化を

いつもの味噌炒めに山椒を加えるだけで、料理がぐっと引き締まります。

ご飯のおかずはもちろん、冷酒や焼酎のお供としても楽しめる一品。
手軽な豚こまを使って、ちょっと大人の和食を試してみませんか。


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