さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

味噌の香ばしい香りが立ちのぼると、急におなかがすいてきます^^
今日は赤味噌を使って作る「回鍋肉」の紹介です。

中華の定番・回鍋肉も、赤だし味噌を使えばぐっと“和”の味わいに。
味噌のコクと香りが広がり、キャベツやピーマンの甘みを引き立てながら、ごはんがすすむ香ばしい一皿に仕上がりますよ。


レシピ|赤だし味噌でつくる回鍋肉

  • 豚バラ肉(薄切り)…150g
  • キャベツ…1/4玉(約200g)
  • ピーマン…2個
  • 長ねぎ…1/2本
  • サラダ油…小さじ1

【合わせ調味料】

  • 赤だし味噌…大さじ1と1/2
  • 酒…大さじ1
  • みりん…大さじ1
  • 砂糖…小さじ2
  • 鶏ガラスープの素(顆粒)…小さじ1/2
  • 水…大さじ1~2
  • しょうゆ…小さじ1
STEP1
豚肉をゆでる

鍋に湯を沸かし、豚肉をほぐしながらさっとゆでる(1分程度)。色が変わったらザルに上げ、水気を切る。
※茹ですぎると硬くなるので、表面が白くなったらすぐに引き上げます。

STEP2
野菜を切る

キャベツはざく切り、ピーマンは乱切り、長ねぎは斜め切りにする。

STEP3
調味料を混ぜる

ボウルに合わせ調味料をすべて入れ、よく混ぜておく。

STEP4
炒める

フライパンに油を熱し、長ねぎを軽く炒めて香りを出す。キャベツとピーマンを加え、キャベツが少ししんなりするまで炒める。そこへ茹でた豚肉を加え、全体を炒め合わせる。

STEP5
味噌だれをからめる

合わせ調味料を加え、全体にからめながら炒める。味がなじんだら火を止め器に盛る。


美味しく作るポイント

味噌の香ばしさをいかすには、炒め方や合わせ方にひと工夫。
家庭の台所でできる、ちょっとした“美味しさの秘訣”をまとめました。

茹で豚にすると脂っこさが抜け、味噌の香りとコクがより際立ちます。軽やかでやさしい後味が特徴です。

水分が少なく濃い味の赤だし味噌は、香ばしさを出すように炒め合わせるのがコツ。焦げないよう弱火~中火で手早く。

キャベツとピーマンの食感が残るくらいがちょうど良いです。
味噌だれを加えたら、手早く仕上げましょう。

辛味を足したい場合は、豚肉を炒める際に豆板醤を小さじ1/2ほど加えると、ご飯がすすむ味に。


🍳ミニコラム|「回鍋肉(ホイコーロー)」という名前の由来

「回鍋肉(ホイコーロー)」は、中国・四川料理が発祥の家庭料理。
名前の“回鍋(ホイコー)”とは、文字どおり「鍋に戻す」という意味があります。
一度ゆでた豚肉を、あとから鍋に戻して野菜と炒め合わせることから、この名がついたといわれています。

本場では、甜麺醤(てんめんじゃん)や豆板醤を使った濃厚な味つけが主流ですが、日本では地方や家庭ごとに味噌を使用したり辛みの加減が変わったり、それぞれの食卓に合った“我が家の回鍋肉”が生まれています。

今回のように赤だし味噌を使うと、この中華の味に和のコクが加わり、家庭の食卓にもなじむやさしい味わいに変わります。


🍽 迷わない今日の献立

味噌の香ばしさが主役の回鍋肉には、やさしいだし味の副菜を合わせて、バランスよく仕上げましょう。ごはんがすすむ主菜に、季節の野菜を添えるのがおすすめ。

主菜赤だし味噌の回鍋肉

赤だし味噌と鶏ガラスープの旨みが合わさった、コク深い一品。
豚肉は一度ゆでてから炒めることで、軽やかで上品な味わいに仕上がります。

副菜春菊のごま和え

香りのよい青菜で口直し。
白ごまの風味が味噌の炒め物と好相性です。
レシピはこちら▶︎ 春菊のごま和えレシピ

汁物きのこのすまし汁

やさしいだし味で、炒め物のあと口をすっきりと。
季節のきのこを数種類合わせると、香りと旨みがより豊かに。
レシピはこちら▶︎きのこのすまし汁レシピ

ごはん白ごはん または 十六穀ごはん

濃いめの味噌炒めには、しっかりしたごはんがぴったり。
雑穀ごはんにすると、香ばしさと栄養バランスもアップします。

デザート旬の果物

旬の果物を添えて、食後をさっぱりと締めくくります。
冬の食卓にやさしい彩りを添えて。

炒め物の香ばしさを引き立てるには、汁物や副菜を“だしでやさしく”まとめるのがおすすめ♪
ごはんのおかわりが進む味わいながらも、全体に調和のとれた和の献立になります。ぜひお試しください。


おわりに|味噌の香りで、心もあたたまる一皿を

茹でた豚肉でつくる回鍋肉は、脂っこさがほどよく抜けて、味噌の香りがいっそう引き立ちます。さらに、赤だし味噌の深みと鶏ガラスープのまろやかさが合わさり、あと口はやさしくすっきり。

白いごはんと一緒に、ゆっくり味わいたい和の回鍋肉です。

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