夏の台所に欠かせない枝豆。
ゆでてそのままいただくのも格別ですが、ほんのひと手間かけて料理に取り入れると、ぐっと季節を映す一皿に変わります。

今回は、鶏つくねに枝豆を入れた「枝豆入り鶏つくね照り焼き」。
香ばしく焼きつくねに、ほくっとした枝豆の甘みが加わり、食べるごとに夏の恵みを感じられる一品ですよ♪


「色を楽しむ」日本の食文化

夏の食卓に枝豆の緑が並ぶと、それだけで涼やかさが広がります。

日本の料理には、味だけでなく「色を楽しむ」という心配りがあり、枝豆はまさにその代表ともいえますね。器にちょこんとのった緑が、料理全体を生き生きと見せてくれます。

枝豆は昔から人々の暮らしに寄り添ってきた食材です。
江戸の町では枝付きのまま売られていたことから「枝豆」と呼ばれるようになったともいわれます。

いまでは居酒屋や夏祭りの屋台でおなじみですが、日々の料理に取り入れるだけで季節を感じられる、身近で頼もしい存在ですね。


レシピ|枝豆入り鶏つくね照り焼き

枝豆のホクホクとした食感が、いいアクセントに。
食欲そそる甘辛の照り焼きだれも格別です!

・鶏ひき肉200g
・枝豆(さやから出したもの)80g
・長ねぎ(みじん切り)1/4本
・生姜(すりおろし)小さじ1
・卵1/3個
・塩ひとつまみ
・片栗粉小さじ2
照り焼きたれ
・しょうゆ大さじ2
・みりん大さじ2
・酒大さじ1
・砂糖大さじ1
STEP1
つくねのタネを作る

ボウルに鶏ひき肉・長ねぎ・生姜・卵・塩・片栗粉を入れ、粘りが出るまでよく混ぜるてから、枝豆を加え混ぜ合わせる。

STEP2
形を整える

6等分にして丸く形を整える。

STEP3
焼く

フライパンに油を熱し、形を整えながらつくねをのせ、弱火で両面をこんがりと焼く。

STEP4
仕上げ

照り焼きたれを加え、中火で煮立ったら、弱火にして煮からめながら照りよく仕上げる。

STEP5
盛り付け

器に盛り付け、照り焼きたれをかけて完成♪(タレは食べるときにかけても◎)


おいしく作るコツ

時間があるときには、少し手をかけるとより美味しく出来上がります。

  • 枝豆は薄皮をむいて加えると、口当たりがよりやさしく仕上がります。
  • ひき肉だねはしっかり練って粘りを出すことで、ふんわりとジューシーに。
  • 照り焼きたれは焦げやすいので、最後は火加減を落としてじっくり照りをつけるのがコツ。

アレンジアイデア

枝豆入りの鶏つくねは、そのままでも十分おいしいですが、こんなアレンジも。気分やシーンに合わせて、ぜひ試してみてください。

甘辛の照り焼きだれの代わりに、大根おろしとポン酢を添えて。食欲の落ちる暑い日には特におすすめ♪

ひき肉だねの中心にピザ用チーズをひとつまみ(約10g)入れて焼けば、かじった瞬間にとろりと溶け出し、枝豆の甘みとよく合うコク深い味わいに。

照り焼きしたつくねに、だしでのばした卵黄あんをかければ、料亭仕立てに。柚子皮を散らせば彩りも華やか。

黄身あんの作り方

だし 100ml に卵黄 1個とみりん 小さじ1を加えて弱火で温め、とろみがついたら黄身あんのできあがり。

照り焼きだれをしっかりからめて冷ませば、冷めても味がぼやけません。ご飯が進むお弁当おかずにおすすめです。


ミニコラム|手で捏ねる

つくねは「手で捏(つく)ねる」ことから名前がついた、日本の家庭料理です。

家庭によって、肉・魚などのタネとなる具材もさまざまですし、串にさすといった形や、焼く・煮る・揚げるなどいろいろな調理法ができます。

とにかくコネコネと捏ねるのがつくね♪お好きな材料を入れて、お酒のおつまみにしたら最高ですし、お子様と一緒に作って食べるのも楽しいですね。


おわりに

枝豆は大豆の若採りで、ビタミンB群やカリウムが豊富。夏の疲れを癒す食材としても嬉しい食材です。

そんな枝豆を加えるだけで、いつもの鶏つくねが夏のごちそうに。照り焼きの甘辛味と枝豆の自然な甘みも相性抜群です!

日々の食卓に、そして大切な人へのおもてなしに、ぜひ作ってみてください♪


\枝豆の美味しい食べ方を知る/

\簡単もう一品!夏の副菜も一緒に/

\こちらもオススメ♪夏の和ごはん/