2026年5月13日:南信州
筍の季節がひと段落すると、今度は山の蕗が顔を出しはじめます。
毎年この時期になると、山の様子を見に行きながら、野蕗を収穫するのがわたしたちの恒例です。
今年も山へ入ると、雨上がりの土の香りと、少し湿った草の匂い。
足元には伸びはじめた野蕗が一斉に顔を出していました。

この蕗の群生地、以前、群馬から当社の農地に植木を移植した際についてきた蕗の菌?が広がってできたもの。
今ではその植木を囲むようにして、一面の蕗の群生地になりました。自然の生命力はすごいですね!

野蕗は、栽培された蕗よりも細く、香りや苦味がしっかりしているのが特徴です。
その分、山の空気をそのまま閉じ込めたような、力強い味わいがあります。
採れたての野蕗は筋もやわらかく、皮をむかずに使えるものも多くあります。

山から持ち帰った野蕗は、まずは今年も蕗味噌に。
刻んだ蕗を炒めて味噌と合わせると、ほろ苦い香りがふわっと広がります。
炊きたてのご飯に添えるだけで、季節を感じる一品になります。
そして、この時期の恒例行事でもあるのが、伽羅蕗づくりです。
お店の厨房で大きな鍋いっぱいに蕗を炊いていると、「今年もこの季節が来たなぁ」と感じます。
じっくり炊き上げた蕗は、ご飯のお供にも、お茶請けにもぴったり。
山の恵みを、少しでも長く楽しめるように仕込んでいます。

自然のものなので、毎年同じようには採れません。蕗は比較的安定して毎年顔を出してくれるのがありがたいですが、筍やきのこなんかは痛感します。
雨の量や気温で育ち方も変わり、その年ごとの山の表情があります。
だからこそ、こうした季節の手仕事が、毎年より大切に感じられるのかもしれませんね。
今年も山の恵みに感謝しながら、季節の味を楽しみたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
蕗の下処理・保存方法など、こちらの記事で詳しく紹介しています♪
蕗や筍、山うどなど、春から初夏に楽しみたい山の恵みをまとめています。
季節ごとの味わいや下処理、楽しみ方をご紹介しています。
