お祝いの席に欠かせない赤飯。炊き立ての湯気の中には、何とも言えない特別感が漂いますね。

今回は、土鍋でふっくら炊き上げるお赤飯レシピを紹介します。
火加減と蒸らしのひと工夫で、お手軽に美味しく炊き上げることができます。


土鍋で炊く赤飯レシピ

今回使っている土鍋は、普通の鍋料理用土鍋です。炊飯用土鍋ならなお◎。

材料分量
もち米2合(300g)
小豆50g
水(炊飯用)約360ml(煮汁と合わせて調整)
少々
黒ごま塩適量(仕上げ用)

📝 豆の選び方について
お祝いの席で用いる赤飯には、小豆の代わりに「ささげ」を使う地域もあります。
ささげは皮が破れにくく、煮ても形が崩れにくいため、「縁起がよい」として関東地方を中心に用いられてきました。

一方、関西や中部では小豆を使うことが多く、全国的にはどちらも一般的です。

ご家庭の習慣や好みに合わせてお選びください。

STEP1
小豆を煮る
  1. 小豆をさっと洗い、鍋にたっぷりの水を注いで火にかける。
  2. 沸騰したらゆで汁を一度捨て(渋切り)、再び新しい水を加える。
  3. 弱火で約20分、指で軽くつぶれる程度までやわらかく煮る。
  4. ザルにあげて小豆と煮汁を分け、煮汁は取っておく。
STEP2
もち米を洗う

もち米を洗い、ザルに上げて水を切り、15分置く。

STEP3
煮汁+水を入れ浸す

土鍋に、十分に水を切ったもち米と、煮汁+水(合わせて360ml)を入れ、30分ほど浸す。

STEP4
炊く前の準備

塩を入れて軽く混ぜ、もち米を平らにならしたら、小豆をのせる。

STEP5
炊く

蓋をして強火にかけ、沸騰したらごく弱火にして8~10分炊く。
火を止め、そのまま15~20分蒸らす。

STEP6
仕上げ

蒸らし終えたら底から軽く返し、器に盛る。
黒ごま塩をふって完成。


美味しく作るためのコツ

お手軽とはいえ、お祝いごはんだからこそ、丁寧に仕上げたい赤飯。
ちょっとした工夫で、香りも食感も格段に良くなります。

できれば厚手の土鍋(炊飯専用なら、なお良し◎)があると、熱がゆっくり伝わり、もち米がふっくら炊き上がります。焦げにくく、均一に火が通るのも利点です。

今回私が使ったのは、鍋料理用のごく一般的な土鍋。こちらでも十分炊けるのですが、鍋底が広い分、少々煮えムラができます。その場合、15分蒸らし終わった後、全体を混ぜて再度を蓋をしてから、さらに15分程度時間を置くと煮えムラが気にならなくなります。

土鍋でおいしく赤飯を炊くための鍵は、浸水と蒸らしです。
もち米は炊く前にしっかりと浸水させることで、芯までふっくらと蒸し上がります。
煮汁や水を加えてからすぐに火にかけず、30分ほど吸水させる時間をとりましょう。
炊き上がった後も、すぐに蓋を開けずに15〜20分ほど蒸らすことで、
全体の水分が均一になり、もちもちの食感に仕上がります。

まず、沸騰までは強めの火力で一気に土鍋全体をしっかり温めます。
沸騰の音が聞こえたら、すぐにごく弱火に落としましょう。沸騰しているか確認するために、この時点ならまだ蓋を外してみても大丈夫。

ごく弱火にしたら蓋をあけずに、ゆっくりと熱を伝えることで、ふっくらと炊き上がります。

湯気が落ち着いてきて、耳を澄ますと音がしない、また、ピチピチという音がしてきたら炊き上がりの合図。

また、想定していた時間よりも前に、焦げる臭いがしてきたら、すぐ火を止めて蒸らしに入りましょう。

鍋や調理環境の違いで、炊き上がりの時間はさまざまです。何度か使い続けていくと、いちばんいい火加減や時間がわかるようになるので、ぜひチャレンジしてみてください。


保存方法

  • 冷蔵保存:粗熱をとり、密閉容器に入れて2日以内に。
  • 冷凍保存:1膳ずつラップで包み、冷凍で2〜3週間。食べるときは電子レンジでふんわり温めます。
  • お弁当向け:小さなおにぎりにして冷凍しておくと便利。

お祝い行事別お赤飯アレンジ

人生の大切な節目に、食卓にひとつ “赤いごはん” を。
赤飯 は、古来より「赤=魔除け・祝福」の色として親しまれてきた、祝いのごはんです。

「お食い初め」「還暦」「成人・就職・結婚」「長寿祝い」など、もちろん普通のお赤飯でも◎! 
ですが、ここでは行事ごとにぴったりなお赤飯のアレンジ例をご紹介します。

ミニコラム|赤飯の色は「祝いのしるし」

赤飯の赤色は、小豆に含まれるアントシアニンによる自然の色。
古くから「赤」は魔除けとされ、生命の象徴でもあります。

派手すぎず、どこかやさしい自然の紅。それが、家庭の祝いごはんにぴったりな理由です。

意味・由来

生後100日目頃に行う「お食い初め」は、「一生食べ物に困らないように」と願いを込めた儀式。赤飯は初めての祝い膳として欠かせない一品です。

地域によっては、小豆の代わりに「ささげ」を使うこともあります。
ささげは皮が破れにくく、「祝いの席にふさわしい豆」として、関東地方を中心に古くから使われてきました。

アレンジするなら…

  • 豆はささげを使用:あれば「ささげ」を使用すると◎。皮が破れにくく、見た目がきれい。
  • 味付け:赤ちゃんは食べないため、一般的な味付けで〇。
  • 盛り方:朱塗りの祝膳に高めに盛り、黒ごま塩を軽く。
  • 添える料理:鯛の尾頭付き・煮物・蛤のお吸い物などが定番。

お食い初めの赤飯を親族や近所に配る地域もあります。

意味・由来

干支が一巡し、生まれ年に戻る節目。
「生まれ変わり」や「長寿」を祝う大切な日です。

アレンジするなら…

  • 栗赤飯:小豆と一緒にゆで栗を加えて華やかに。
  • :朱塗り椀や赤絵皿に盛ると上品。
  • 添える料理:祝い鯛や紅白なますを添えると彩り豊かに。

「赤」は生命力と厄除けの象徴。
還暦の祝いに赤いちゃんちゃんこや赤い色の贈り物をしたり、赤飯を食べてお祝いするのは、まさにその色の力をいただく風習です。

意味・由来

新たな門出を祝い、感謝と決意を込める日。
赤飯には「これからの人生が実り多くありますように」という願いが込められます。

アレンジするなら…

  • 黒米を少量混ぜる:深みのある紅色に。
  • 梅花形の人参や銀杏を添える:華やかで晴れの日にぴったり。

意味・由来

「米」の字が八十八に見えることから、米寿は長寿の象徴。
感謝を込めて、家族で囲むお祝いごはんに。

アレンジするなら…

  • 黒豆赤飯:黒豆を少し加えると「まめに生きる」の意味を込められる。
  • 水分をやや多めに:やわらかめに炊くと高齢の方にも食べやすい。
  • :白磁や金彩入りの器で上品に。

「まめ」は健康の象徴。
黒豆入り赤飯は、長寿を願う心を映す一膳です。


コラム|蒸し器で作る赤飯

伝統的な蒸し赤飯は、粒が立ってふっくら。蒸気でやさしく火が通り、見た目も華やかです。お祝い膳やお弁当にもおすすめです。

【簡単レシピ】
・もち米2合、小豆50g
・小豆を煮て煮汁を取り、もち米を30分浸す
・蒸し器で15分→煮汁をふりかけて再度15分蒸す
・黒ごま塩をふって完成

二度蒸しが、むらのない紅色に仕上げるコツ。


おわりに

お赤飯というと、特別な日のごちそう――そんなイメージがありますが、思いのほか手軽に楽しむことができます。

家族の誕生日や記念日、今日はちょっと特別♪という日・・・、お祝い事のすべてに、お赤飯は自然と寄り添ってくれる一膳です。

土鍋から立ちのぼる湯気とともに、「おめでとう」「ありがとう」の気持ちを込めて…
ちょっと特別な日を、気負わず楽しんでください♪


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