さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

夏が旬の甘長とうがらしですが、最近では10月末ごろまで産直市場に並ぶことも。
季節の名残を感じながら、長く楽しめる夏の野菜です。

今回は、そんな甘長とうがらしとしめじを使った「梅おかか炒め」をご紹介します。
梅のさっぱりとした酸味とかつおの旨味が、香ばしい甘長とうがらしとよく合い、暑さの残る時期にもぴったり。
ご飯のおかずにも、お弁当の一品にも活躍する、手早く作れる副菜です。


甘長とうがらしとは?

辛みがほとんどなく、香ばしい甘みが特徴の夏野菜。京都の「万願寺唐辛子」をはじめ、全国各地で親しまれています。
焼いても炒めても美味しく、比較的長い期間楽しめる野菜で人気です。

甘長とうがらしについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
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レシピ|甘長とうがらしとしめじの梅おかか炒め

  • 甘長とうがらし(または万願寺唐辛子)…6〜8本
  • しめじ…1/2袋
  • 梅干し…1個(塩分控えめのもの)
  • かつお節…1パック(約3g)
  • しょうゆ…小さじ1
  • みりん…小さじ1
  • ごま油…小さじ1
STEP1
下ごしらえ

甘長とうがらしはヘタを取り、斜め切り。しめじは石づきを落として小房に分ける。梅干しは種を除き、包丁でたたいてペースト状にする。

STEP2
味付けの準備

小ボウルに、しょうゆ、みりん、ペースト状の梅干しを入れ、混ぜておく。

STEP3
炒める

フライパンにごま油を熱し、甘長とうがらしを中火で1〜2分炒める。

STEP4
しめじを加える

しめじを加えて炒め、全体に火が通ったら、梅ペースト・しょうゆ・みりんを加えてさっと炒め合わせる。

STEP5
仕上げる

火を止めてかつお節を加え、全体を和えて器に盛る。


🍃 ミニコラム|甘長とうがらしのタネは食べてOK

甘長とうがらしは、見た目は唐辛子でも辛味はほとんどなく、タネごと食べられる野菜です。
ピーマンやししとうと同じように、タネやワタにもうま味が含まれているので、わざわざ取らなくても大丈夫。

ただし、炒めるときに油がはねやすいので、気になる場合は軽く中のタネを取り除いてもOKです。
家庭料理では「気にせず丸ごと調理」で十分おいしくいただけますよ。


甘長とうがらしは、少し焦げ目がつくくらいまで焼くのがコツです。香ばしさがぐっと増して、とうがらしの甘みがいっそう引き立ちますよ。

梅の酸味が強いなと感じたときは、みりんをちょっぴり多めに。やさしい甘みが加わって、味のバランスがふんわり整います。

甘長とうがらしのかわりに万願寺唐辛子を使うと、肉厚で甘みがあり、よりジューシーな仕上がりに。見た目も立派で、ちょっと特別感が出ます。

ミニコラム|甘長とうがらしと万願寺唐辛子の違い

「万願寺唐辛子」は、京都発祥の伝統野菜で、甘長とうがらしの一種。肉厚で大ぶり、甘みが強く、炒め物や焼きびたしに向きます。
一方の「甘長とうがらし」は全国で栽培される総称。やや小ぶりでさっぱりとした味わいが特徴です。どちらを使っても、梅とかつおの風味がよく合います。


保存方法

冷蔵で2〜3日が目安。
作り置きしてお弁当のおかずや、冷奴・そうめんのトッピングにも使えます。

食感が損なわれるので、冷凍は不可です。


アレンジのアイデア

甘長とうがらしを細かく刻んで、梅おかかと混ぜれば、手作りのふりかけに。あたたかいご飯にのせると、香りがふわっと広がります。

さっぱりとした梅の風味は、冷奴とも好相性。のせるだけで、夏らしい一品になりますよ。

刻んだ大葉を加えると、香りがぐっと引き立ちます。全体がさわやかな味わいにまとまり、あと味もすっきり。


おわりに|梅の酸味で食卓をさわやかに

甘長とうがらしの旨みとほんのりとした辛み、梅干しの酸味がほどよく調和した「甘長とうがらしとしめじの梅おかか炒め」。
冷めても美味しく、おつまみやお弁当にも使いやすい一品です。

食欲の落ちやすい時期や、さっぱりしたおかずが欲しい日にもぴったり。
やさしい酸味が口の中をすっきりと整えてくれて、毎日のごはんに軽やかな彩りを添えてくれます。


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