さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

寒い季節においしい、ふろふき大根。
今回は、ゆず味噌を添えて、香りを楽しむ一皿に仕立てます。

だしや調味は控えめにして、主役はあくまで、やわらかく下ゆでした大根と、仕上げにのせる、ゆずのやさしい香り♪

大根そのものの甘みを、ゆず味噌がそっと引き立ててくれる、冬らしく、ほっとする組み合わせです。


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レシピ|ふろふき大根

  • 大根…6〜7cm(約300〜350g)
  • だし汁…400~500ml(昆布だし)

このレシピのだしについて・・・
ここでは、かつおだしではなく、昆布だしを使っています。素材の味を邪魔することなく、大根の甘みと味噌だれをつなぐためです。

ゆず味噌の作り方はこちら👇


STEP1
大根の下ごしらえ

大根は2〜3cm厚さの輪切りにし、皮をやや厚めにむく。
面取りをし、片面に十字の隠し包丁(大根の厚さの1/3程度)を入れる。

STEP2
下ゆで

鍋に大根とかぶるくらいの水を入れて火にかける。
沸騰後、弱めの中火で15〜20分ほど下ゆでし、竹串がすっと通るまで火を入れる。ザルに上げて水気を切る。

STEP3
だしで温める

鍋に昆布だしと大根を入れて弱火にかけ、煮立たせずに10分ほど静かに温める。

STEP4
盛り付け

器に大根を盛り、ゆず味噌 をのせる。
好みで柚子皮の千切りや白ごまを添えても。

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昆布だしのとり方

  • 水500mlに昆布5cm角1枚を入れる
  • 30分ほど浸ける
  • 火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す

※時間がない場合は、水に昆布を入れてそのまま火にかけてもOK。


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おいしく作るポイント

  • 下ゆでは丁寧に
     芯までしっかり火を通すことで、えぐみが残らず、大根の甘みが素直に引き立ちます。
  • だしは煮立たせない
     強く沸かすと香りが立ちすぎてしまうため、弱火で静かに温めるのがきれいな仕上がりのコツです。

ミニコラム米のとぎ汁、使う?使わない?

ひと昔前は、大根の下ゆでに米のとぎ汁を使うのが定番でした。
えぐみを抜き、やわらかく仕上げるための、台所の知恵です。

けれど、冬に出回る旬の大根は、もともとえぐみが少なく、水だけで下ゆでしても十分に甘みが引き出せます。
このレシピでは、基本は水で下ゆでしています。

もし苦味が気になる場合は、最初の数分だけ米のとぎ汁を使い、その後水に替えても大丈夫。
仕上がりに合わせて、無理なく取り入れてみてください。


よくある質問(Q&A)

普段簡単だと思っている料理ほど、素朴な疑問が出てきます。疑問を解消して、肩の力を抜いて、できそうなところは取り入れてみてくださいね♪

水で茹でただけじゃだめ?

問題ありません。ふろふき大根は、大根そのものの甘みを味わう料理です。しっかり下ゆでできていれば、水だけでも十分おいしく仕上がります。

だし昆布は必ず必要ですか?

必須ではありません。
昆布を使うと、大根と味噌だれのつながりがなめらかになりますが、なくても料理としては成立します。
「今日は手軽に」「昆布がない」という日も、無理なく水だけで作ってください。

なぜ、かつおだしではなく昆布だしなのですか?

香りを前に出さないためです。かつおだしは香りが立ちやすく、大根や味噌だれよりも主張しがちです。
味噌だれと一緒に食べることで、味のまとまりも自然に生まれます。素朴な味わいを楽しみたいときには、水仕上げもおすすめです。

十字の隠し包丁は必ず入れますか?

省いても作れますが、入れると安心です。
隠し包丁を入れることで火通りが均一になり、煮崩れや芯残りを防ぎやすくなります。特に厚切りにする場合は、入れておくと失敗しにくくなります。

茹でるとき、隠し包丁を入れた面は上?下?

下にして茹でるのがおすすめです。
火が入りやすく、切れ目が開きにくいため、仕上がりの形がきれいになります。

作り置きできますか?

可能ですが、当日〜翌日までがおすすめです。
下ゆで・温めまで済ませて、味噌だれは別に保存すると、食べる直前に温め直すだけでおいしくいただけます。

味噌だれはほかの味噌でも作れますか?

もちろんです。
白味噌はやさしく、赤味噌はコクのある仕上がりに。好みや献立に合わせて、味噌を替えて楽しめます。


ミニコラム|「ふろふき大根」の名前の由来

「ふろふき大根」という少し不思議な名前は、熱々の大根を食べる様子から生まれたといわれています。

湯気が立つほど温かい大根を、「ふうふう」と息を吹きかけながら食べる姿が、まるで「風呂吹き(ふろふき)」のように見えたことが由来だそうです。

寒い季節、湯気と一緒に味わう大根のやさしさ。
名前を聞くだけで、冬の湯気が立ちのぼるようですね。


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おわりに|ゆずの香りを添えて

やわらかく下ゆでした大根に、仕上げにそっとのせる、ゆず味噌。だしや調味を控えめにした大根だからこそ、ゆずの香りと味噌のコクが引き立ちます。

寒い日の食卓に、ゆず味噌のやさしい香りを添えて、ゆっくり味わってみてください。

\ゆず味噌の作り方はこちら/

\大根の旬や部位についてはこちら/

\だしの基本と使い分けはこちら/

和の調味料を使いこなすヒント

調味料から季節の味わいを楽しむ
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