~さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所~
日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)。
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。
冬の台所に欠かせないほうれん草とにんじん。
甘みが増す季節に、やさしい甘酢で和えて、すっと身体に染み込むような一皿にしてみませんか。
ナムル風ですが、味つけは控えめにして、和食の献立にも馴染むさっぱりとした仕上がりにしています。
作り置きにも、お弁当の彩りにもぴったりの冬の副菜です。
レシピ|ほうれん草とにんじんの甘酢ナムル風
材料(2〜3人分)
- ほうれん草…1束
- にんじん…1/3本(細切り)
A(甘酢ダレ)
- 酢…大さじ1
- 砂糖…小さじ1
- 醤油…小さじ1
- ごま油…小さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 白いりごま…適量
作り方
①ほうれん草は根元をよく洗い、根を切って切込みを入れる。
②沸騰した湯に茎を先に入れて10秒ほど、続けて葉を沈めて全体で30〜40秒サッとゆでる。
③冷水にとって粗熱を取る。
④水気を絞って4〜5cm幅に切る。


にんじんは細切りにして、熱湯で30秒ほどゆでてザルにあげます。
※歯ざわりを残したい場合は、軽く塩もみのみでもOK。

ボウルにA(酢・砂糖・醤油・ごま油・塩)を合わせ、砂糖が溶けるまでよく混ぜます。

甘酢ダレにほうれん草とにんじんを加え、全体に味が行き渡るようふんわりと和えます。

器に盛り、白いりごまをふって完成。

美味しく作るコツ
甘酢は少し濃いめに作る
ほうれん草は水分が多い野菜。
甘酢をやや濃いめにしておくと、味がボケずにまとまります。
ほうれん草はサッとゆでる
ゆですぎると水っぽくなるので、30〜40秒の“短時間ゆで”がポイント。
青々とした香りが残り、仕上がりもきれいです。
にんじんは細切りで甘みを引き出す
薄く細切りにすると、ほんのり甘みが出て、甘酢との相性がよくなります。
彩りのアクセントにも。
アレンジいろいろ
- ゆずを加えて香り豊かに
冬ならではのゆず皮を少し削って加えると、ふわっと爽やかな香りが立ちます。 - すりごまでコクを出す
白すりごまを小さじ1〜2ほど加えると、まろやかでご飯がすすむ味に。 - 豆もやしや小松菜に置き換えても◎
同じ甘酢ダレで、豆もやし・小松菜・春菊なども美味しく仕上がります。
保存方法
しっかり冷ましてから密閉容器に入れ、冷蔵庫で1〜2日を目安に。
水分が出やすいので、保存する際は余分な汁気を軽く切ると味が安定します。
おわりに|やさしい酸味で冬の食卓を軽やかに
ほうれん草とにんじんの自然な甘さに、甘酢のほどよい酸味。重たい料理が続く冬の日にも、するりと食べられる一品です。
あとひと品ほしいときや、彩りを足したいときにも頼れる副菜。
ぜひ冬の定番として、気軽に作ってみてくださいね♪
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