ほっくりとした甘さと、やさしい和の香り。
「かぼちゃの含め煮」は、お弁当にも普段のおかずにも、そして季節の食卓にも寄り添ってくれる定番のひと皿ですね。

昔から受け継がれてきた家庭の味だからこそ、ひとつひとつの工程をていねいに行うことで、ぐっと上品な味わいに仕上がります。


レシピ|かぼちゃの含め煮(2人分)

  • かぼちゃ…1/4個(約400g)
  • だし汁…500ml
  • しょうゆ…大さじ2
  • みりん…大さじ2
  • 砂糖…大さじ2
STEP1
かぼちゃを切る

種とわたを取り除き、4cm角程度に切る。
煮崩れ防止のため、角を軽く面取りし、皮の中心あたりを薄くそぎ落とす。

STEP2
だしで下煮する

皮面を下にして鍋に並べ、だし汁を注ぎ中火で約10分下煮する。

STEP3
調味料を加える

調味料を加え、落し蓋をして中弱火で7~8分。
煮汁がしみ込み、表面にツヤが出てきたらできあがり。


美味しく作るポイント

皮面は煮崩れに強いので、皮側から熱を入れると形がキレイに残ります。

面取りは煮崩れ防止、皮の一部を薄くそぐのは味の入りをよくするためです

最初から甘みを入れすぎると、かぼちゃの表面が固まり、中まで味が入りにくくなるので、まず下煮 をしてから調味料の順が基本です。

ミニコラム|かぼちゃは「水分量」で仕上がりが変わる

かぼちゃは品種や収穫時期によって、ホクホク系ねっとり系に分かれます。
含め煮はどちらでも美味しくできますが、煮汁の入り方が変わるため、火加減の微調整が大切。

  • ホクホク系:煮崩れしやすいので弱めの火でじっくり
  • ねっとり系:水分が多く味が入りやすいため、やや短めに仕上げる

一般的に広く流通している栗かぼちゃ(西洋かぼちゃ)はホクホクとした甘みが特徴。
凹凸のある日本かぼちゃは、ねっとりとなめらかな舌触りが特徴です。

産直のかぼちゃで「今日はどんなタイプかな?」と確かめながら作るのも、小さな楽しみですね。

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保存方法

  • 冷蔵保存:2〜3日(煮汁ごと保存すると乾燥しにくい)
  • 冷凍保存:あまり向かない(食感が崩れやすい)
  • 作り置きのコツ:冷めると味がより染みるので、翌日が食べ頃。お弁当にも◎。

ミニコラム|“だしの香り”で味が変わる

含め煮は調味料がシンプルな分、だしの香りがそのまま料理の印象になります。
昆布と鰹の合わせだしはもちろん、昆布だけのだしで仕上げると、よりやさしい味わいに。

冬は昆布のうま味がよく出るので、昆布だしでつくるかぼちゃの含め煮もおすすめです。


おわりに|やさしい甘さでほっとひと息

かぼちゃの含め煮は、いつもの材料で作れて、季節を選ばず楽しめる和のおかずです。
ほっくり甘いひと口は、どこかほっとするような、家庭料理ならではの温かさがあります。

忙しいときこそ、じっくりと含ませていくこの料理が、気持ちのスイッチをゆるりと戻してくれるように思います。
ぜひ、季節の食卓に取り入れてみてくださいね。


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