さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所

日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。

ほくほくの栗に、旨みたっぷりの鶏もも肉。
そこに香り豊かな生椎茸と彩りの人参を加えて、秋らしい煮物に仕上げます。

だしのやさしい風味が全体をまとめ、冷めても美味しい一品です。


レシピ|栗と鶏肉の煮物

材料分量
鶏もも肉200g(一口大に切る)
むき栗(生または冷凍)200g
生椎茸3枚(石づきを取り、4等分に切る)
人参1/2本(乱切りまたは飾り切りにする)
だし汁300ml
しょうゆ大さじ2弱
みりん大さじ1
大さじ1
砂糖小さじ1
STEP1
栗の下ごしらえをする

栗が生のむき栗の場合は、アク抜きのために軽く下ゆでする。
鍋に栗とかぶるくらいの水を入れ、沸騰後3〜5分ゆでてからざるにある。
 冷凍むき栗を使う場合は下ゆで不要。自然解凍しておくと煮えむらを防げる。

STEP2
他の材料の下ごしらえをする

鶏もも肉は一口大に切り、椎茸は4等分、人参は乱切りにする。

STEP3
鶏肉を炒める

鍋に油を熱し、鶏肉を入れて表面に軽く焼き色がつくまで炒める。

STEP4
煮汁と具材を加えて煮る(前半)

だし汁とみりんを加え、ひと煮立ちしたらアクを取り、栗、人参、椎茸を入れる。落とし蓋をして弱火で約10分煮る。

STEP5
調味して煮る(後半)

しょうゆを加えてさらに5分ほど煮る。

STEP6
味を含ませる

煮汁が残っていたら、中火にして鍋をゆすって具材に煮汁を絡め、照り良くしあげる。火を止め、そのまま少し置いて味をなじませる。


美味しく作るポイント

先に鶏肉を炒めておくことで、表面に香ばしさが生まれ、煮汁にコクと深みが加わります。脂のうま味がだしに溶け込み、全体の味をまとめてくれます。

煮るときは落とし蓋を使うことで、煮汁が全体にまんべんなく行き渡り、ムラなく味が染み込みます。煮崩れも防げて、見た目もきれいに仕上がります。

煮終わったあと、すぐに器に盛らずに少しおくのがコツ。
余熱でじんわりと味がしみ込み、栗や人参にだしのうま味がしっかりと染み込みます。


保存の目安

粗熱をとってから密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。目安は 2〜3日以内
食べる際は、電子レンジで軽く温め直すと、だしの香りがよみがえります。

※再加熱の際に煮汁が減っていたら、少量のだしを足して温めると〇。

小分けにして煮汁ごと保存袋に入れ、空気を抜いて平らにして冷凍します。
保存期間の目安は 約2週間

食べるときは冷蔵庫で自然解凍し、鍋や電子レンジで温め直すと風味が保てます。
栗は冷凍後もほくほく感が残りやすく、作り置きにも向いています。

🍂ミニコラム|栗と鶏肉の相性

栗と鶏肉の組み合わせは、実は昔から秋の煮物によく使われてきた黄金コンビ。
鶏肉の旨みと脂のコクが、栗のほっくりとした甘みに寄り添い、互いの持ち味を引き立てます。

鶏のだしが栗にしみ込むことで、自然な甘じょっぱさが生まれ、ほっとする味わいに。特にだしとみりんを合わせたやさしい煮汁は、栗の風味を壊さずに包み込んでくれます。
和食らしい奥ゆかしさが感じられる、秋の相性抜群の組み合わせです。


おわりに|ほっこり和む秋のごちそう

せっせと栗をむきながら、「秋が来たな~」と感じます。

栗をむく作業はすこし大変だけれど、そのひと手間があるからこそ、できあがった一皿は格別。季節の恵みを味わう時間もまた、料理の楽しみのひとつです。

忙しい日でも、こんな一皿をゆっくり味わう時間があると心が落ち着きます。
秋の香りに包まれながら、ほっと一息つける晩ごはんをどうぞ。


\こちらもオススメ♪栗レシピ/

\栗について詳しく知る/