~さしすせそ歳時記|季節の食材と和の調味料で楽しむ、四季の台所~
日本の台所には、昔から受け継がれてきた「さしすせそ」の知恵があります。
砂糖(さ)・塩(し)・酢(す)・醤油(せ)・味噌(そ)。
それぞれの調味料は、旬の食材を引き立て、季節の食卓を豊かに彩ってくれます。
このシリーズでは、旬の恵みと和の調味料を組み合わせた、季節感あふれるレシピをご紹介します。
冬になると、白菜はそのままでも甘くて美味しいですが、ひと手間かけて“干す”ことで、さらに甘味とコクがぎゅっと濃縮されます。
今回ご紹介する「干し白菜と豚肉の炒め物」は、まさにその魅力を存分に味わえる一品。
味つけはたったのしょうゆだけ!
それなのに「え、こんなに美味しくなるの?」という驚きがある、素朴で力強い冬のおかずです。
干し白菜は、以前ご紹介した《和ごころ素材図鑑:白菜》でも“甘味がアップ”としておすすめしましたが、豚肉の旨味と合わさると本領発揮。
冬の台所にぜひ覚えておきたい、簡単であたたかい定番炒めです。
レシピ|干し白菜と豚肉の炒め物
材料(2人分)
- 干し白菜 … 200g
- 豚バラ肉 … 100g
- しょうゆ … 小さじ1と1/2
- ごま油 … 小さじ1
- 白ごま … 少々(お好みで)
作り方
ごま油を熱したフライパンで豚肉を炒め、火が通ったら一度取り出す。

同じフライパンで干し白菜を1〜2分ほど炒める。

豚肉を戻し、全体に豚肉の脂をなじませるように炒め合わせる。

しょうゆを回し入れ、全体になじませる。
器に盛り、お好みで白ごまをふって完成。

美味しく作るポイント
干し白菜は“軽く炒めるだけ”で甘味が引き立つ
干したことで水分が抜け、甘味とうま味が凝縮。炒めすぎず、さっと加熱することで風味が際立ちます。
豚肉の脂が味の決め手
ごま油+豚肉の脂は、しょうゆだけの味つけでも深いコクに。
調味料が少なくても“物足りなさゼロ”です。
しょうゆは最後に
味付けは最後です。しょうゆを回しかけたら香りが飛ばないよう、すぐに火を止めてOK。
保存方法
● 保存期間の目安
・冷蔵保存:2〜3日
・冷凍保存:2〜3週間
(干し白菜は水分が少ないため、冷凍しても味が落ちにくいです)
● 保存のコツ
・完全に粗熱を取ってから保存容器に入れる
・豚肉の脂が固まりやすいので、密閉容器やジッパー袋がおすすめ
・冷凍する場合は、平らにして小分けにすると使いやすい
● 温め直し
・電子レンジ、またはフライパンで再加熱
・乾燥した場合は、少量の水またはだしをひとさじ加えると、しっとり戻ります
● 注意点
・豚肉が入るため、常温放置はNG
・におい移りしやすいので、冷蔵庫ではしっかり密閉しましょう。
おわりに|冬の台所の“頼れる一皿”
干しただけの白菜なのに、ひと口食べると「想像以上に甘い…」と驚く方も多いはず。
豚肉の旨味としょうゆの香ばしさが合わさって、飾り気はないのにしみじみ美味しい、冬らしいおかずになります。
忙しい日でもパッと作れて、食卓がほっと落ち着く一皿。
冬野菜の底力を感じるレシピとして、ぜひ繰り返し作っていただけたら嬉しいです。
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