「和ごころごはん帖」へお越しいただき、ありがとうございます。

二十四節気でいう「芒種(ぼうしゅ)」を迎えるころ、店頭に瑞々しい青梅が並び始めますね

この時期だけの爽やかな香りに触れると、「今年も梅仕事の季節が巡ってきたな」と、背筋が少し伸びるような、心地よい高揚感に包まれます。

今回は、手仕事の第一歩としてもおすすめの、道具も材料もごくシンプルな「梅シロップ」の作り方をご紹介します。材料は2つだけ。初めての方もおすすめです♪


スポンサーリンク

レシピ|梅シロップ

梅シロップは青梅と砂糖を漬け込んで作る、梅の風味豊かなシロップです。梅の酸味と香りが移って、夏のドリンク作りやデザートにも活躍します。

  • 青梅…500g
  • 氷砂糖…500g
  • 保存瓶(1.5〜2Lサイズのもの)

あらかじめ熱湯消毒か、高濃度のアルコール(ホワイトリカーなど)で拭いて、完全に乾かしておきます。水分が残っているとカビの原因になるので、ここだけは丁寧に。

STEP1
ヘタを取る

竹串などを使い、ヘタを取り除きます。

STEP2
洗う・アク抜き
  1. 青梅をたっぷりの水で優しく洗います。
  2. たっぷりの水に2~4時間ほどつけて、アク抜きをします。
  3. 水気をしっかり拭き取る、またはザルにあげ乾かす。

新鮮で青々とした梅はしっかりアク抜きを。少し黄色みがかってきているものは、アクが抜けているので洗うだけで大丈夫です。

STEP3
梅と氷砂糖を交互に入れる

瓶に青梅と氷砂糖を交互に重ねながら入れます。

STEP4
保存する

冷暗所に置き、1日1回ほど瓶をゆすって砂糖をなじませる。

STEP5
完成

2〜3週間ほどで氷砂糖が溶けたら完成♪梅を取り出し、シロップだけを保存する。


スポンサーリンク

毎日揺らして、美味しく育てる一ヶ月

梅シロップの仕込みが完成したら、あとは直射日光の当たらない、涼しい冷暗所(※)に置きます。

最初の一週間は、1日に2〜3回、瓶を優しくゴロゴロと回して揺らしてください。 底に溜まった砂糖を溶かし、梅全体にシロップを行き渡らせることで、発酵を防ぐことができます。

だいたい3週間から1ヶ月ほど経ち、氷砂糖が完全に溶けて、梅がシワシワになったら完成の合図です。仕上がったら、梅の実を取り出して、シロップは冷蔵庫で保管してくださいね。

(※)冷暗所とは、一般的に1~15℃前後で、直射日光が当たらず、風通しが良くて、湿気がこもらない涼しい場所を指します。

和ごころコラムお家のなかに「冷暗所」がないときは?

最近のお家は気密性が高く、初夏でも室温が上がりやすいですよね。「うちには涼しい冷暗所がないわ」という方も、どうぞご安心ください^^。

もし室温が30度近くになるような時期や環境であれば、「はじめの数日間」だけ常温のなるべく涼しい場所に置いてみてください。

瓶をこまめに揺らし、氷砂糖が半分くらい溶けて梅のエキス(シロップ)が上がってきたら、そこから先は冷蔵庫に移してじっくりと熟成させましょう。

冷蔵庫に入れると砂糖の溶けるスピードは少しゆっくりになりますが、カビや発酵を防ぎながら、安心して美味しいシロップに育てることができますよ♪


スポンサーリンク

育ったシロップの美味しい保存方法

できあがった梅シロップは、そのままでは発酵しやすいため、梅の実を取り出してから保存します。さらに、ここでひと手間「加熱殺菌」をしてあげると、美味しさがぐんと長持ちしますよ。

  1. お鍋に移す:梅の実を取り出したシロップを、ほうろうやステンレスのお鍋に移します。
  2. 優しく温める:弱火から中火にかけ、80℃程度まで温めます。
  3. 5〜10分キープ:旨味や香りが飛ばないよう、沸騰させないことが大切なポイントです。そのまま5〜10分ほど静かに加熱します。
  4. 瓶へ移す:しっかり冷ましてから、熱湯消毒した清潔な保存瓶へ移し替えてください。
  • 加熱殺菌をした場合:冷蔵保存で 約6か月〜1年
  • 加熱しない場合:冷蔵保存で 約1〜3か月

※保存状態(瓶の消毒具合など)によって異なりますので、様子を見ながらお早めにお召し上がりください。


取り出した「梅の実」も、余さず美味しく

取り出した梅の実。捨ててしまうのはもったいないですよね。ぜひ、最後の一粒まで美味しくいただきましょう。

  • 梅ジャムに:種を除いて果肉を刻み、お砂糖とコトコト煮詰めて。
  • 梅ゼリーに:細かく刻んで、つるんとした初夏の涼やかデザートに。
  • 梅の甘露煮風に:ひたひたの水とお砂糖でふっくら煮直せば、お茶請けにぴったり。

スポンサーリンク

梅シロップのおいしい飲み方・愉しみ方

できあがった黄金色のシロップは、毎日の体と心を潤す万能シロップです。その日の気分や気候に合わせて、色々なアレンジで楽しんでみてくださいね。

  • 水割り・炭酸割り:定番のみずみずしい美味しさ。暑い日の水分補給や、お風呂上がりに。
  • お茶割り・お湯割り・:冷房で冷えた体を、内側からじんわりと温めたいときに。温かい緑茶やほうじ茶に少し落とすもの〇。
  • ヨーグルトにかけて:朝のテーブルに、爽やかな甘みと香りを添えて。
  • かき氷シロップとして:夏の日に、ちょっぴり贅沢で大人な引き算のおやつ。

おわりに|移ろう季節を一杯の涼とともに

炭酸水で「梅ソーダ」に。梅雨時の蒸し暑い日に飲む一杯は、体にスーッと染み渡り、一瞬で涼を運んでくれます。

日本の四季がくれる恵みを、自分の手で愛おしむ「梅仕事」。 ぜひ、皆さんの台所にも、爽やかな梅の香りを満たしてみてくださいね。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。 皆さまの暮らしに、心地よい和ごころが届きますように。

こちらもオススメ記事♪

▶梅の旬や品種ごとの特徴、梅干し・梅酒・梅シロップに向く選び方などをまとめています。
👉【梅】和ごころ素材図鑑はこちらへ🔗

▶思わずごはんが進んでしまう、旬のごちそう「蕗味噌」。
👉【蕗味噌(ふきみそ)】レシピ記事はこちら🔗

▶旬の食材をおいしく食べるヒントがいっぱい♪
👉【和ごころ素材図鑑】一覧はこちら🔗

スポンサーリンク