~和ごころ素材図鑑~
季節の移ろいとともに、旬を迎える日本の食材たち。
そのひとつひとつには、自然の恵みと、昔から受け継がれてきた知恵が息づいています。
「和ごころ素材図鑑」では、そんな和の素材を、旬・産地・調理法・行事との関わりなど、暮らしに寄り添う目線でご紹介します。

「おかわかめ」…、聞いたことありますか?
夏の時期に、道の駅や地域の直売所で見つけて、手に取ってみたという方もいるかもしれません。

「え、海で採れるワカメの仲間?」と思いきや、実は陸の畑ですくすく育つ、れっきとした「野菜」。

見た目からはなかなか想像できないですが、お湯にサッと潜らせると、本物のワカメみたいな「ぬめり」が出てきて、噛むとシャキシャキッと新食感を味わうことができます。

しかも「食べるサプリ」と呼ばれるほど栄養満点。

今回は、出会ったらぜひ試してもらいたい、おかわかめの魅力と、すぐ作れる絶品レシピをお届けします。


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おかわかめってどんな野菜?

独特な名前を持つおかわかめですが、その正体や驚きの栄養素、おいしい季節について紐解いていきましょう!

日本の野菜かと思いきや、実は熱帯アメリカ原産のツル性植物で、「雲南百薬(ウンナンヒャクヤク)」という、難しい正式名称がつけられています。

その名の通り、「百の薬になる」と言われるほど栄養価が高く、茹でるとワカメのような緑色とぬめりが出ることが名前の由来です。

葉はぽってりと厚みがあって、加熱すると「シャキッ、ぬるっ」とした独特の楽しすぎる食感が生まれます!

おかわかめの旬は6月〜10月頃の初夏から秋口にかけて。
夏バテ予防の強い味方として、夏場に最盛期を迎える頼もしい野菜です。

温暖な地域での栽培が盛んで、鹿児島県や沖縄県などの九州・沖縄地方が主な産地です。最近ではその栄養価の高さから注目を集め、全国各地でも栽培されるようになってきました。

また、家庭菜園でもグリーンカーテンとして簡単に育てられるので、密かに人気を集めているようです。

【和ごころコラム】「雲南百薬」の異名は伊達じゃない!

「おかわかめ」という親しみやすい名前の裏で、中国では古くから漢方薬草として珍重され「雲南百薬」と呼ばれてきました。

その名の通り栄養の凝縮度がすごい!
ミネラル(マグネシウム、カルシウム、亜鉛)、銅、葉酸、ビタミンAなどが他の野菜と比べても圧倒的に豊富に含まれています。

美味しく食べて健やかになれる、まさに「食べるサプリメント」のような存在なんですよ!

※参照:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年、各自治体農業振興センター資料

おかわかめの魅力は、唯一無二の食感とクセの少なさにあります。

クセがなく食べやすい

モロヘイヤやオクラのようなぬめりがありますが、特有のアクや苦みはほとんどありません。野菜特有の青くささが苦手な方でもパクパク食べられます。

「シャキッ×とろっ」の新食感

生のままだとパリッとした歯ごたえですが、お湯でサッと茹でると一変!表面はツルッと、噛むとシャキシャキ、そして噛むほどにとろみが出てきます。

【ミニコラム】ムカゴ(茎にできる小粒)も美味しく食べられる!

秋になると、おかわかめのツルに「ムカゴ」と呼ばれる小さな塊(芽)ができます。炊き込みご飯に入れたり、素揚げにして塩を振ると、ほくほく・ねっとりとしたジャガイモやヤマノイモのような味わいが楽しめます。


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おかわかめの下処理の基本

おかわかめは下処理が驚くほど簡単!
手軽なのがなにより嬉しいポイントです。

STEP1
水洗いで汚れを落とす

葉を一枚ずつ丁寧に水洗いし、表面の汚れを落とす。太い茎がついている場合は、葉の付け根で切り落とす。(※細い茎ならそのままでOK!)

STEP2
サッと湯通しする(ここが一番重要!)

沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れ、おかわかめを投入します。茹で時間はたったの10秒〜20秒!鮮やかな深緑色に変わったら、すぐに引き上げます。

STEP3
冷水にとり、水気を絞る

すぐに冷水にさらして色止めをし、手でギュッと水気を絞る。用途に合わせて切り分ける。


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おかわかめを美味しく調理する3つのコツ

おかわかめの美味しさを最大限に引き出すための、ちょっとしたポイントをご紹介しますね。

おかわかめの醍醐味であるシャキシャキ感と鮮やかな緑色を残すには、加熱時間のfが命!お味噌汁や炒め物に使う際も、一番最後の仕上げに投入して一煮立ちさせる程度で十分です。

そのままざく切りにするのも美味しいですが、包丁でトントンと細かく叩くと、モロヘイヤのように「強い粘り」が出てきます。納豆や長芋と合わせる時は、しっかり叩くのがおすすめですよ!

クセがない素直な味だからこそ、味付けのバリエーションは無限大。
ごま油やニンニクでコクを出したり、ポン酢や梅干しでさっぱり仕上げると、おかわかめの風味がバツグンに引き立ちます。


おかわかめおすすめレシピ3選

ここからは、今の気分に合わせてパパッと作れる、絶品レシピをご紹介します!

シンプルだからこそ一番旨い!おかわかめの食感とぬめりを味わい尽くす最強の小鉢です。

レシピ|おかわかめのポン酢ごま油和え

  1. おかわかめ1パック(約100g)を熱湯で15秒サッと茹で、冷水にとって水気をしっかり絞る。
  2. 食べやすい大きさに切り、ポン酢大さじ1.5、ごま油小さじ1、いりごま適量を加えて和えれば完成!

サッと炒めたおかわかめのジューシーさと豚肉の旨味が絡み合う、スタミナ満点のおかずです!

簡易版レシピ

  1. 豚バラ肉150gと一口大に切ったおかわかめを用意する。
  2. フライパンにごま油とチューブニンニク少々を熱し、豚肉を炒める。
  3. 肉に火が通ったらおかわかめを加え、醤油大さじ1、みりん小さじ1を入れて高火力で10秒サッと炒め合わせたら完成。

食欲がない日でもつるりと食べられる、栄養満点のスピード副菜です。

レシピ|おかわかめと長芋のネバとろ和え

  1. 湯通しして冷やしたおかわかめを粗いみじん切りにして、軽く叩く。
  2. 拍子切り(または叩いた)長芋とボウルで合わせる。
  3. めんつゆ(3倍濃縮)大さじ1とわさび少々を加えてサッと混ぜ合わせる。お好みで刻み海苔を乗せたら完成!

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おかわかめの保存方法

まとめ買いしたときも安心!フレッシュさを保つ保存テクニックです。

冷蔵保存(生のまま保存)

乾燥に弱いため、生のまま保存する場合は少し湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。約3〜5日保存できます。

冷凍保存(湯通しして保存)

さっと10秒ほど湯通しして冷水にとり、水気をしっかり絞ったら使いやすい大きさにカットします。小分けにしてラップに包み、ジッパー付き保存袋へ入れて冷凍庫へ。約1ヶ月保存可能で、使うときはそのままお味噌汁に入れたり、自然解凍して和え物に使えます!


おわりに|新しい食感体験を食卓に

見た目はツヤツヤした葉っぱ。この葉っぱがまさか、食べると「シャキッ&とろっと食感」になるなんて、最初は想像もつきませでした。しかも栄養は満点!

そして一度食べてみるとその手軽さと美味しさにきっとハマります。
残念なのは、地域によってなかなか見かけないということ…。もしも八百屋さんや道の駅、スーパーの産直コーナーなどで見かけたら、ぜひ迷わず手にとって新しい食感体験を楽しんでみてくださいね!

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この記事は、ご家庭でおかわかめを美味しく楽しむことができるよう、専門知識や実用的なレシピをわかりやすくまとめています。

【参照元】

  • 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
  • 鹿児島県特産品協会 Webサイト情報
  • 各自治体 農業振興センター発行「雲南百薬(おかわかめ)の機能性と栽培技術」

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