立冬を迎え、朝晩の冷え込みが深まる11月。この時季にぜひ作っていただきたいのが「亥の子餅(いのこもち)」です。
亥の子餅は、亥の月(旧暦10月)の最初の亥の日に食べる行事菓子。現在は新暦11月の亥の日に合わせていただくのが一般的です。
本格的な和菓子屋さんの亥の子餅は求肥(ぎゅうひ)作りに手間がかかりますが、今回は市販の切り餅と白玉粉を電子レンジで加熱するだけの簡単レシピをご紹介します。
切り餅をベースにすることで、冷めても硬くなりにくく、もちもちの食感が長持ちするのがうれしいポイント。小さなウリ坊(猪の子ども)のような見た目もかわいらしく、季節のお茶請けや行事食にぴったりです。
亥の子餅とは?
亥の子餅は、亥の月・亥の日に無病息災や子孫繁栄を願っていただく行事菓子です。茶道では「炉開き」の茶席でいただく和菓子としても知られています。
由来や込められた意味については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ 【亥の子餅とは?由来や意味を知る】🔗
レシピ|レンジで作る亥の子餅
材料(4個分)
- 切り餅:2個(約100g)
- 白玉粉:20g
- 水:大さじ4(60ml)
- 黒砂糖:大さじ1 ※白砂糖でもOK、仕上がりが白くなります
- 黒いりごま:大さじ1/2
- こしあん:80g(20g×4個に丸めておく)
- 片栗粉(打ち粉用):適量
- きな粉(お好みで):適量
作り方
こしあんは20gずつ4等分にし、あらかじめ丸めておく。


生地は冷めると扱いにくくなるため、あんこを先に準備しておくのが手早く仕上げるコツです。
耐熱ボウルに、小さく切った切り餅、白玉粉、砂糖、水を入れる。ラップをふんわりとかけ、600Wの電子レンジで約2分加熱する。

レンジから取り出し、水で濡らした木べらや耐熱ゴムベラで、餅の粒感がなくなるまで全体をよく練り混ぜる。なめらかになったら黒ごまを加え、均一に混ぜ込む。

生地が固い場合や、餅の塊が残る場合は、様子を見ながら10秒ずつ再加熱してください。

片栗粉を敷いて生地を広げ、4等分に分ける。生地を手で丸く伸ばし、丸めておいたこしあんをのせて包み、閉じ目をしっかり閉じる。

閉じ目を下にして、ウリ坊をイメージしながら全体をやや長めの楕円形(俵型)に整える。

ガス火で熱した金串や、焼き網の端などを使い、お餅の背中にあたる部分へ縦に2〜3本の焼き目(筋)をつける。
お好みで全体に薄くきな粉を振る。


きな粉を振ると、より香ばしく風味が引き立ちます。が、なくても美味しいです^^
上手に作るコツ
- 生地は温かいうちに包む:冷めると伸びにくくなるので、練り上げたらすぐに成形しましょう。
- 打ち粉は控えめに:片栗粉をつけすぎると閉じ目がくっつきにくくなります。余分な粉は軽くはたいてから包むのがおすすめです。
- 手やヘラは水で濡らす:生地がくっつきにくくなり、作業がぐっと楽になります。
- 焼き目は熱した道具で手早く:金串などは十分に熱しておくと、軽く当てるだけできれいな筋がつきます。熱した道具でのやけどにはご注意ください。
保存と食べ頃
もちもちの食感をいちばん楽しめるのは、作ったその日のうちです。食べきれない場合は1個ずつラップで包み、冷蔵庫ではなく涼しい場所で保存し、なるべく早めにお召し上がりください。
おわりに
亥の子餅は、無病息災や子孫繁栄の願いが込められた、秋から冬にかけての伝統的な和菓子です。切り餅と電子レンジを使えば、手間のかかる求肥作りも驚くほど手軽に。冷めても硬くなりにくく、もちもちとした食感を楽しめます。
ころんとしたウリ坊のかたちは、作る時間も楽しいもの。今年の亥の日には、ご家族や大切な方と一緒に、手作りの亥の子餅で季節の行事を味わってみてはいかがでしょうか。温かいお茶を添えて、ほっとひと息つく時間にぜひお試しください。
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