「うなぎ、うどん、梅干し……。土用の丑(うし)の日に『う』のつく食べ物を食べると夏バテしない!」
そんなお話、一度は耳にしたことがありますよね。でも、「なんでわざわざ『う』なの?」って不思議に思ったことはありませんか?
じつはこれ、ただの迷信ではないんです。この習慣が広まった裏には、歴史に名を残すとある天才的な“仕掛け人”の存在がありました。
今回は、知ると思わず誰かに話したくなっちゃう「土用の丑の日」のオモシロ雑学をたっぷりご紹介します!
そもそも「土用の丑の日」って、一体どんな日?
「土用(どよう)」と聞くと夏のイメージが強いですが、じつは「季節の変わり目の約18日間」のことを指します。そのため、本当は春・夏・秋・冬のすべてに「土用」があります。
その中でも、暑さが厳しい夏の土用が特に有名になりました。
一方の「丑(うし)」は、おなじみの十二支(子・丑・寅…)のウシのこと。昔のカレンダーでは、年だけでなく「日にち」も12日サイクルで十二支に当てはめて数えていました。
つまり「土用の丑の日」とは、夏のいちばん暑い時期(土用)に巡ってくる「丑の日」のことを指します。

💡 プチ雑学
カレンダーのタイミングによっては、夏の土用期間中に丑の日が2回巡ってくる年もあります。その場合は、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」と呼びます。
なんで「う」のつく食べ物なの?

「丑(うし)の日の 『う』 にあやかって、『う』のつく食べ物を食べると夏バテしない!」
そんな、ちょっとしたダジャレのような言い伝えがきっかけでした。
「なんだ、ただのゲン担ぎか……」と思いきや、実はどの食材も驚くほど理にかなった夏バテ対策メニューばかりなんです!
夏を乗り切る!代表的な「う」のつく食べ物
| 食材 | ここがスゴイ!夏のパワー |
| 🐟 うなぎ | ビタミンAやB群がたっぷりで、疲労回復&スタミナ補給にバツグン! |
| 🍜 うどん | 食欲がない時でもつるっといけて消化が良く、疲れた胃に優しい。 |
| 🥒 うり (きゅうり・冬瓜など) | 水分とカリウムが豊富で、ほてった体をクールダウンしてくれる。 |
| 🌿 梅干し | クエン酸の酸っぱさが疲労回復をサポート&食欲をそそる。 |
| 🟡 うこん (ターメリック) | カレーなどでおなじみ。肝臓の働きを助けて夏バテのだるさをブロック! |

言葉遊びから始まった習慣なのに、チョイスされているのは現代の科学で見ても完璧な夏バテ予防フードばかり。昔の人の知恵や経験則って、本当にあなどれないですね!
じつは「うなぎ」、昔は夏がオフシーズンだった!?

じつは、うなぎ本来の旬は脂がのる「冬」。
夏のうなぎは脂が落ちてしまうため、江戸時代のお客さんからはあまり人気がありませんでした。そのため、当時のうなぎ屋さんは「夏はうなぎが売れない……」と頭を抱えていたそうです。
そんな大ピンチの救世主として登場したのが、江戸時代の元祖マルチクリエイター・平賀源内(ひらが げんない)です。
発明家、蘭学者、さらには作家としても大活躍していた彼のもとに、困り果てたうなぎ屋さんが相談にやってきます。そこで源内が授けたアドバイスは、驚くほどシンプルなものでした。
「『本日、土用の丑の日』と書いた紙を、店先に貼りなさい」
なんと、これだけ!
ところが、この仕掛けが大ヒットします。
「丑の日には『う』のつくものを食べると縁起がいい」という当時の風習も手伝って、うなぎ屋にはまたたく間に行列ができたのです。これが、現代まで続く「夏のうなぎ文化」の始まりと言われています。

江戸時代の天才が仕掛けた一本のキャッチコピーが、令和の今でもおなじみの食文化になっているなんて、なんだかロマンを感じてしまいますよね。
夏はこれ!「う」のつくお手軽夏バテ対策アイデア

「うなぎはちょっとお値段が張るし、準備も大変……」という日でも、まったく問題ありません!「う」のつく食べ物なら、どれを選んでも立派な土用の丑の日ごはんです。
今日からすぐ試せる、手軽で美味しいアイデアをご紹介します。
🥢 ササッと作れる!おすすめメニュー
- 梅うどん:ゆでたうどんに、たたいた梅肉と大葉、かつお節をのせるだけ。暑い日でもするすると食べられます。
- うりの浅漬け:きゅうりや冬瓜(とうがん)を塩もみするだけ。食卓に一品、涼やかな和の彩りが加わります。
- 梅ジュースや梅シロップ:飲み物で「う」を取り入れるのも大正解。炭酸で割れば、シュワッと爽快な夏の一杯に!(▶梅シロップの作り方はこちら🔗)
✨ さらに楽しむ!プラスαの「う」のアイデア
ほかにも、こんな身近な「う」の食材で夏を乗り切ってみませんか?
- 「う」ずらの卵をトッピング いつものカレーやサラダ、そうめんのツユにポンとのせるだけ。小さくても栄養満点なスタミナ食材です。
- ガッツリ派には「う」しの肉(牛肉) 「やっぱりお肉でスタミナをつけたい!」という方は、奮発して牛肉(ウシ)の焼き肉や牛丼はいかがでしょうか。まさに「丑の日」にぴったりです。
- デザートに「う」いろう 食後のデザートやおやつに、もっちり優しい甘さの「ういろう」を選ぶのも、風情があって素敵ですよ。

どれかひとつ食卓に並べるだけで、「今日は特別な日だな」と季節のイベントを楽しめちゃいます。今年の土用の丑の日は、あなたらしい「う」のつく食べ物で、元気に夏を迎えましょう!
おわりに|今年の夏は、お気に入りの「う」で。
「土用の丑の日」と聞くとなんだか堅苦しい行事に思えますが、その由来は驚くほどシンプルですよね。
いつも通りの夕食でも、「これ、じつは江戸時代のキャッチコピーが始まりなんだよ」なんて小話を家族や大切な人とシェアするだけで、食卓がちょっとにぎやかになりそうです♪
うなぎをガッツリ食べるのもよし、冷たいうどんをすするのもよし、おにぎりに梅干しを添えるだけでも大正解。
今年の土用の丑の日は、ぜひお気に入りの「う」を見つけて、日本の粋な食文化をゆる〜く楽しんでみてくださいね。
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